・メリット(2) 収益が予測しやすい

 高配当株の収益は、主に以下のふたつで成り立っています。

・キャピタルゲイン(売却益)

 株価が上がったときに、買った値段より高く売却することで得られる利益です。こちらの記事で紹介したインデックス投資は、このキャピタルゲインが収益の源となります。記事ではこの言葉を使いませんでしたが、株式投資では一般に使われる言葉なので、初めて知った人は覚えておいてください。

 高配当株でも株価が上がれば利益になりますが、そもそも高配当株は利益を配当に回して株主に還元するので、成長率は緩やかな傾向にあります。キャピタルゲインは副次的なものと考えたほうがいいでしょう。

 どっちの利益も得ようとするより、安定した配当収入を得ることに焦点をあてることが成功のカギです。

・インカムゲイン(配当金)

 こちらが高配当株投資の主役です。企業が事業で得た利益の一部を株主に還元する配当金は、持っている株数に応じて年1回から2回、定期的に支払われます(配当金の受け取り方法には証券口座への振り込み、銀行などでの現金受け取りなど、いくつかありますが、NISAによる非課税の恩恵を受けるためには「株式数比例配分方式」を選択する必要があります)。

 企業は多くの場合、期初に当期末の業績見込みと合わせて配当見込みを表明します。第2四半期決算を迎えたところで、業績が見込み以上によく上方修正となれば、配当金を増やす「増配」に、逆に業績が下方修正となれば配当金を減らす「減配」になり、配当しない「無配」が発表されることもあります。

 この配当金の大小は、「配当利回り」という指標で表現されます。

 例えば、1株2000円で1株あたりの年間配当が80円の銘柄なら、配当利回りは4%。100株保有すれば、投資額20万円に対して年間8000円の配当が入ります。

 配当利回り(4%)= 年間配当金(80円)÷投資元本(2000円)

 この「配当利回り」を使って計算することで、将来的にほしい配当収入を得るために必要な元本が見えてきます。例えば、「将来の生活費として月々2万円、年間で24万円の配当収入を得たい」と目標を立てた場合、次のように計算します。

 年間配当金(24万円)÷ 配当利回り(4%)= 投資元本(600万円)

 つまり、配当利回り4%の株に600万円を投資できれば、理論上は年間24万円、月平均で2万円の配当金を得られるということです。ただし、株価も配当額も毎年変わりますから決して一定ではありません。それでもまずは、高配当株投資が600万円になることを目指して取り組んでいけばいいことがわかります。