直美が受けた理不尽さに、吉江は…
明らかに挙動不審なのが、赤ん坊を背負った女性。でも、「はい減点」のあからさまにいやな感じの雇用者は直美の仕業だと思い込む。
赤ん坊を背負った女性が「学問のすすめ」を読みたいとは考えられない(偏見)。なので彼女が挙動不審なのが奇妙だなあと思う視聴者もいるだろう。でもその本には栞代わりにお札がはさんであった。なるほど動機がわかりやすくなった。
「だから私じゃないって」と直美は突っぱねるが、赤ん坊を育てないといけない女性に気遣って「私がやめりゃいいんでしょ?」と罪をかぶる。
「そんな理不尽」「直美さん、何も悪くないじゃありませんか」
経緯を聞いて吉江(原田泰造)は泣き、メアリー(アニャ・フロリス)は「その男、ろくな死に方しません」と雇用者を罵(ののし)る。
直美「宣教師がそんな言い方していいんですか?」
吉江「よくないです。よくはないですけど」
ああ、今日もまた吉江の株が上がっていく。
仕事を失った直美は町に仕事を探しにいくが、なかなか見つからない。
ちょうど外国人が店先でかんざしを買おうとしているのを見かけて、ここは外国人居留地に近いので、英語ができれば外国人にも売れると、自分を売り込むが、うまくいかない。それは彼女がキリスト教を信仰しているからなのだ。これもなんだか理不尽。
「誰かのおめかけさんに収まるか、あとは女郎」とお店の主人は冷たい。それは女の双六(すごろく)における「苦界」である。
女性や弱者にやさしくない日本から飛び出して、アメリカに行きたいと考える直美。そうしたら捨松(多部未華子)のような道も開けるかもしれない。
それにしてもりんと直美がまだ出会う気配がない。そのため東京と栃木を行ったり来たり。
脚本家の吉澤智子さんが、第1、2週の構成は難しかったと第1週の試写会時の囲み取材で語っていたが、ご苦労がにじむのは否めない。ただ、通常だと子役週だと思えばいいのだ。いまは世界観にゆっくり慣れたい。









