会話が学びにつながらないのは
自分の言葉で話せていないから
ここまで紹介してきたように、ちょっとした会話を始めることは、比較的簡単にできる第一歩です。
しかし、やがて誰もが直面する「最初の壁」があります。それは「会話が学びにつながらない」という壁です。何人もの人と話してみても、内容はいつも同じような雑談で終わってしまうかもしれません。そこからより興味深い対話や、深い学びにつながるやりとりへ発展しない、そんな経験をして立ちどまってしまう人も多いでしょう。
ですが、ここで「やっぱり会話なんて意味がない」と結論づけてしまってはいけません。実は、その先に「最高峰の学び」へとつながる本当の扉が待っています。その扉を開くためには、会話の技術を磨き、意識的に一歩踏み出す必要があります。
ここからは、その扉を開くために、どのようにして会話を学びへとつなげていくかを考えてみましょう。
まず、一番ハードルの低い学びのコミュニケーションから始めてみましょう。それは、「自分自身」と対話をしてみることです。どのようなトピックでもいいので、今日聞いたり、学んだりしたことを、自分の言葉で文章に書き表してみます。
ここでは、聞いたり、体験したりした内容を、自分の言葉で掘り下げた形で書き表すことを目指します。聞いた内容を、そのまま文字に起こすことは、比較的簡単にできるかもしれませんが、自分の言葉にしようと思った瞬間に、難しくなることに気づくはずです。
この難しさこそが、言葉から得られた情報の欠落に直面する瞬間です。言葉ではわかっているのに、肌感覚としてわからないのは、その言葉が自分のものになっていない証拠です。
このような状況を打破するためには、さまざまなトリックを使う必要があります。
まず、頭に浮かんだ疑問点を書き出してみることから始めましょう。疑問点を書き出すことで、どのような情報が欠落しており、またその逆に、どこまで自分はわかっているのかということも明らかになります。
このような疑問を洗いだすことが、この次に自分自身ではなく誰かと対話をする場合でも、役に立ちます。







