『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、就活でAIを使うのはズルなのか?について著者である「就活マン」こと藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。
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「AIを使ってESを書いた」はズルい?
ESの文章などをゼロからAIに書いてもらっている就活生を見ると、「これってズルなのでは」と感じる方もいると思います。
ただ、採用側の見方はそこまで単純ではありません。AIを使っているかどうかよりも、「どう使っているか」を見ているケースがほとんどです。
実際、同じようにAIを使っていても、評価が分かれることがあります。評価される人もいれば、逆に評価を下げてしまう人もいる。この差はどこで生まれているのでしょうか。
①“考えること”を手放しているかどうか
まず一つ目のポイントは、「自分で考えているかどうか」です。
AIにそのまま文章を作らせて提出してしまうと、自分の考えが整理されないまま選考に進むことになります。その結果、面接で深掘りされたときにうまく回答できなくなってしまいます。
一方で、AIを使って自分の考えを整理し、その上で自分の言葉に落とし込んでいる人は評価されやすいです。
つまり、AIを使っているかどうかではなく、「思考の主体が自分にあるかどうか」が見られています。
②自分の経験に紐づいているかどうか
二つ目は、「内容が自分の経験と結びついているか」です。
AIで生成された文章はきれいにまとまりますが、どうしても抽象的になりやすいです。「主体的に行動した」「課題を解決した」といった表現だけでは、その人らしさが見えません。
ここで差がつくのが、具体性です。どんな場面で、どんな行動をして、何を考えたのか。この部分が自分の経験として語れるかどうかで、印象は大きく変わります。
AIの文章をそのまま使うと、この“自分らしさ”が抜けやすいのです。
③面接で再現できるかどうか
三つ目は、「面接で同じ内容を再現できるかどうか」です。
ESではきれいに書けていても、面接で同じことを聞かれたときにうまく説明できない。このズレがあると、一気に評価が下がります。
採用側は、ESと面接の一貫性をかなり見ています。文章としてうまく書けているかよりも、「この人が本当にそう考えているのか」を確認しているからです。
AIで作った内容でも、自分の中で整理されていれば問題ありません。逆に、理解しきれていないまま提出してしまうと、ここで違和感が出ます。
AIは便利なツールですが、「任せる」のか「使いこなす」のかで評価は大きく変わります。
その文章を自分の言葉で説明できるか、一度試してみてください。








