一方で、現代の生活スタイルでは、気をつけていても加工食品や添加物をとる機会が多いでしょう。また、赤ちゃんのころからスマートフォンやタブレットに触れたり、おうちで座って過ごす時間が長くなっていたりして、屋外での刺激や運動の機会が必然的に少なくなりがちです。
こうした環境要因から形づくられる身体の状態(姿勢、身体感覚、自律神経のバランスなど)も、気になる言動が生じる要因の1つです。
現代の生活スタイルを「悪いもの」と決めつけるわけではありません。重要なのは、「身体の状態」が、言動を改善していく大きなカギになるということです。なぜなら、身体の状態は、生まれもった特性があったとしても、その子のなかで変化・成長することができる部分だからです。
そして、この「身体の状態」は「心の状態」とも深くつながっています。
身体を整えれば心と行動は変わる
適切な運動がもたらす変化
気になる言動のほかに、猫背の姿勢や特徴的な動き方など、「身体面」で気になったことはないでしょうか。
どんな子でも、身体と心は常にリンクしています。身体の状態が心に影響し、心の状態が身体にも表れてくるものです。
たとえば、「姿勢」を考えてみましょう。
猫背で肩が丸まった、うつむき姿勢が続けば、心も内向き傾向になります。
しかし、姿勢が整い、顔が前を向けるようになると、その子らしい前向きさや意欲が引き出されやすくなります。何かに挑戦できるようになったり、みんなをリードする子もいます。
さらに、「手足の動かし方」も重要です。
手足を使う動作を代表するダッシュ・ジャンプなどがスムーズになると、運動能力だけでなく、自信や人間関係にも良い影響を与えます。皆さんが小学生のころ、足が速い子が自然とクラスの中心・人気者になっていましたよね。
適切な運動で身体が変わると、脳や神経の働きにも良い影響を与えます。その結果、気になる言動にも変化が表れます。たとえば、次のような変化が期待されます。
●集中力が高まり、周囲の刺激に振り回されにくくなる
●感情が爆発する頻度や大きさが穏やかになる
●人前でも堂々と話せるようになる
このような変化は、発達障害の症状の有無に関わらず、どんな子にも期待できます。







