「努力しないのに勝てる理由」5億円稼ぐ“お昼寝投資法”のシンプル戦略画像:某哲也さん

麻雀とパチンコで叩き込まれた「期待値」の考え方をベースに、株で5億円の資産を築いた某哲也さん。なるべく労力をかけず、ラクして儲けたいと、「お昼寝投資法」を編み出した。簡単なスクリーニングによる銘柄選定と、PERを見ながら売買するというシンプルなものだ。初心者でもチャレンジしやすい、お昼寝投資法を紹介する。(須賀彩子、ダイヤモンド・ザイ編集部)

某哲也さん:Xアカウント@19830128to
著書:『5歳から始める金融・投資の勉強法』

麻雀とパチンコ好きに共通する
期待値への深い理解

 株が上手い人には、麻雀好きやパチプロ上がりが多い。株で資産5億円を築いた専業投資家の某哲也さんもその一人だ。麻雀は、中学生時代から大人顔負けの腕前。そして、社会人2年目からパチンコで稼ぐようになったのも、麻雀仲間の一言がきっかけだった。

 24歳の時、近所で麻雀仲間を募集しているのを知り、グループメンバーに。初期の腕前は、某哲也さんが断トツだったという。ところが、メンバーのうち2人がメキメキと実力をつけ始め、半年後には某哲也さんを負かすほどに。聞いてみると、2人はパチンコで生計を立てているパチプロだった。

 麻雀とパチンコが強い人は、期待値や確率論を深く理解しているという点で共通している。

「これだけ麻雀が強ければ、パチンコも仕組みを知れば、すぐ勝てるようになるよ」

 そう言われて、それまでは趣味程度だったパチンコでも、本格的に稼ぐようになった。それから3年間で、某哲也さんがパチンコで稼いだ額は1000万円に上る。

100分の1の確率なのに
200回まわしても当たらない現実

 某哲也さんの感覚では、パチンコ→麻雀→株の順番で、儲けるのが難しくなるという。そこでまずパチンコを例に、期待値と確率論について教えてもらった。

 100分の1の確率で4000円の景品が当たるパチンコ台があるとしよう。期待値は、「4000円×1/100=40円」で、1回まわすごとに平均して40円が戻る計算。1回まわすのに必要な投入額が39円以下なら期待値はプラスになる。

 続いて確率論で考えよう。「100回まわせば当たりが出る」と考える人が多いのではないか。しかし、現実はそう単純ではない。100回まわして当たる確率は、全体から100回全部外れる確率を差し引くことで導かれる。計算式は次の通りだ。

1ー(99/100)^100=約63.4%
※「^100」は「100乗」

 じつは上の式のように、100回まわしても当たる確率は約63%で、残りの3分の1は外れてしまう。さらに200回まわしても約13%は当たりが出ない。この時点で、ほとんどの人は、「おかしい」とか、あきらめてしまって、やめるだろう。

 100分の1というのは、1万回……、10万回……という途方もない回数をまわし続けた結果、だいたい100回に1回の確率で当たるという平均像にすぎないのだ。

 パチプロ時代は、機種や回転率のデータを計測して、当たり台に目星をつけ、期待値がプラスだと判断できれば、ひたすら玉を打ち込んでいく日々。ただし、期待値はプラスのはずなのに負けてしまう日がある。麻雀は、運に左右される部分が大きく、さらに難易度が高い。