1株からでも
立派な投資家!

「でも、やっぱり株式投資ってお金がないとできないよね?」

 そう思っている人にこそ、伝えたいことがあります。

 わたしは総資産が6000万円を超えた現在でも、高配当株投資では1株単位、いわゆる「単元未満株」で買っています。100株単位で大きく買うことは、ほとんどありません。1回あたりの購入金額は3万円から5万円です。

 理由は、業界分散のバランスを崩したくないからです。

 例えば、ひとつの業界の株を100株単位で買ってしまうと、その業界に偏ったポートフォリオになり、リスクも一気に高まります。

 でも、1株ずつなら同じ金額でさまざまな業界に分けて投資できるので、景気変動や一時的な業績悪化のリスクをぐっと抑えられるのです。

 業界の区分は、日本株の場合TOPIXの33業種の分類が広く使われています。わたしは全業種をカバーしているわけではありませんが、特定業界だけに偏らないよう、構成比を維持しながら投資判断を行っています。

 分散をせず、保有銘柄のうち特定業界の割合が30%や50%になってしまうと、その業界の景気次第で左右されるリスクが高まります。

 この構造は、こちらの記事で紹介したインデックス投資と同じです。多業種に分散するS&P500やオルカンよりも、米国ハイテク企業10銘柄に絞った「FANG+」のほうが期待リターンは高くなりますが、同時にリスク(標準偏差)も上がります。ひとたび業績が悪化すれば、下落幅も大きくなるのです。

 逆をいえば、これから伸びる業界を見極めて絞り込めば、高配当株投資においても高い配当金を得られる可能性があります。例えば、日本株では半導体株の先行きが明るいといわれています。

 でも、「どの業界が伸びるか」を確実にあてられる人など、ほとんどいません。

 少なくとも「わたしには予測できない」と考えているので、業界集中によるリスクを抑えることを優先した「失敗しない投資」を重視しているのです。