社会的な「成功レール」の崩壊、どんどん不確実になる未来、SNSにあふれる他人の「キラキラ」…。そんな中で、自分の「やりたいこと」がわからず戸惑う人が、世代を問わず増えています。本連載は、『「やりたいこと」はなくてもいい。』(ダイヤモンド社刊)の著者・しずかみちこさんが、やりたいことを無理に探さなくても、日々が充実し、迷いがなくなり、自分らしい「道」が自然に見えてくる方法を紹介します。
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負けることは、普通のこと
負けることが怖い、という方は多いと思います。
失敗したら恥ずかしい。うまくいかなかったら、自分がダメな人間だと思われそう。だから挑戦するのをためらってしまう…
あるいは、挑戦して上手くいかなかった後、しばらく立ち直れなかった、という経験をお持ちの方もいるかもしれません。
でも、野球を見ていると、負けってそんなに重いことなのだろうか、と思うのです。
例えば、高校野球。夏の甲子園に出場できる高校は、全国で49校です。
昨年の地方予選に参加した高校は3,715校。そのうち甲子園に辿り着けるのは49校だけですから、残りの3,666校は地方予選で負けて終わります。
甲子園に出場しても、優勝できるのは1校だけ。それ以外の48校は負けています。つまり、高校野球に参加した3,715校のうち、「負けずに終わった」のはたった1校だけです。残りの3,714校は、負けているのです。
6割勝てば優勝できる
プロ野球に目を向けると、優勝チームの勝率は6割いくかいかないかです。昨年のセ・リーグ優勝の巨人で.566。パ・リーグ優勝のソフトバンクは.650。
半分よりちょっと多く勝てば優勝できる、ということは、半分近く負けても優勝できるということです。
こう見ると、「負ける」ということは特別でも異常でもない、野球というゲームに参加している限り、日常のことだとわかります。
これは仕事や人生でも同じだと思います。
提案が通らなかった。試験に落ちた。挑戦してみたけれど上手くいかなかった。あの人は上手くいっているのに、自分はできなかった。
それは恥ずかしいことでも、人生が終わることでもありません。生きていれば全員に起きる、ごく普通のことです。
「負けた後」にどうするかで、見られる景色が変わる
大切なのは、負けた後にどうするか、なんですよね。
気持ちを切り替えて次に進めるか。
何が足りなかったかを考えて、次に活かせるか。
そして、同じ負け方を繰り返さないために、何かを変えられるか。
WBCの日本代表も、すでに所属球団に戻り、新たに気づいた課題を胸に練習を始めています。負けたからこそ得られた経験を糧にすることで、大きく飛躍する選手が出るでしょう。
私たちも、負けたっていいのです。
負ける瞬間は、誰にでも来るものなので。また立ち上がって進んだら、負けなければ見えなかった新たな景色が見られるのです。
*本記事は、『「やりたいこと」はなくてもいい。 目標がなくても人生に迷わなくなる4つのステップ』(ダイヤモンド社刊)の著者しずかみちこさんのメルマガから抜粋・編集したものです。




