人に頼ることも
立派な能力の1つ
困ったときに、人に頼ったり甘えたりできる人は「メタ認知」が働いているという点で、それができない人よりも優れた能力があるといえます。
メタ認知とは、自分自身の「考える」「感じる」「記憶する」「判断する」といった活動を、客観的に見ようとする態度のことです。
自分の力の限界を知り、今の自分にはできないと判断する。そんな自分でも、よい成果を生み出すためにはどうすればよいかを考え、その結果「人に頼る・甘える」という方法にたどり着いたなら、それは立派にメタ認知が働いているということです。それができるほうが心理学的には大人であり、能力が高いといえるでしょう。
『落ち込まない 考えすぎない気持ちの整理術』(和田秀樹、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
中には「ベテランになると、誰かを頼るといっても、現実問題として頼れる人が周りにいない」という場合もあるでしょう。そういう場合には、思い切って外の世界に出て「頼れる人」を探してみてはいかがでしょうか。
自分の仕事で行き詰まっているなら、かつて同じ部署で仕事をしていたOBを訪ねてみる。あるいはセミナーに参加して質問したり、本を読んで学んだりするのもいいでしょう。
そのようにしてネットワークを広げたり、新たな学びに目を向けたりすれば、目の前の問題解決だけでなく、新しいチャンスやキャリアのきっかけをつかむことにつながるかもしれません。
年齢や経験に関係なく、また、どんな状況であっても、必要に応じて人に頼る・甘えることができるのは、1つの「能力」です。それは、自分自身を成長に導いてくれると同時に、周囲とよい関係を築くための貴重な能力なのです。







