人生の満足度は何で決まるのか?
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?
その答えが、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』(クリス・ギレボー著、児島修訳)にある。本稿では同書から特別に一部を公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

【本質】人生の満足度をすべて決める、たった1つの感覚Photo: Adobe Stock

自分で選択できているという感覚

年をとるにつれ、「時間が早くなった」と感じていないだろうか。

子どもの頃は、1日がとても長かった。
夏休みは終わらないように思えたし、
次の誕生日まで、気が遠くなるほど時間があった。

それが今ではどうだろう。
気づけば1週間が過ぎ、1ヶ月が過ぎ、
何もしていないわけではないのに、「もうこんなに経ったのか」と驚く。

この違いを生んでいるのは、時間そのものではない。
「自分で選んで過ごしている感覚」が減っているからだ。

子どもの頃は、1日1日を自分の意思で好きなことを選び過ごしていた。
だから時間は長く感じられた。

逆に、大人になるほど、流される時間が増える。
その分だけ、時間はあっという間に過ぎていく。

「自分で選んだ感覚」が人生全体の満足度に直結するのだ。

どう行動するかをあらかじめ決めよう

「どう時間を使うか」は無限に選択肢があるように思える。
そんな時は、あらかじめ自分なりの「行動ルール」を決めておこう。
この「行動ルール」は、「自分の生きやすさを向上させられるか」をいう視点で決めよう。

「行動ルール」を実践している人は、こんなものを定めている。

・午前中は創造的な仕事のための時間にする
私はできる限り、会議は午前中ではなく昼食後にスケジュールしています。相手の都合で午前中に会議をしなければならないこともありますが、基本的には、午前中は創造的な仕事のためにできるだけ空けておくようにしています。
・クライアントの数を限定する
私はフリーランスとして、一度に一定数以上のクライアントとは仕事をしないことにしています。上限に達しているときに新たに依頼があったら、順番待ちリストに入ってもらうことを提案します。
私は苦い経験を通して、キャパシティ以上の仕事を抱えることが、誰のためにもならないことを学びました。順番待ちリストのシステムをつくったことで、むしろクライアントは以前よりも私のことを尊重してくれるようになりました。また、新しいクライアントにも、私が引く手あまたであることが伝わるため、高い料金を請求できるようになりました。
・「90分ルール」で掃除をする
アパートがきれいだと気分がいいので、日曜日の午後には徹底的に掃除をするのが習慣です。しかし、つい掃除をやりすぎてしまい、不機嫌で疲れた気分で週末を終えることもありました。そこで、新しい行動ルールを設けました。タイマーを90分にセットし、時間になったら掃除の手を止めるのです。もっと部屋をピカピカにしたいと思っても、そこで終わりです。
このルールを始めてみると、90分という時間で思っている以上のことができるとわかりました。それ以上の掃除は、こだわりのようなものです。また、時間に制限があるのを知っているので、優先度を考えながら掃除をするようにもなりました。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

問題は、「時間がないこと」ではない。
“選ばずに使っている時間”が積み重なっていることだ。

何となく過ぎる1日は、短く感じる。
しかし、自分で決めて使った1日は、同じ24時間でも確実に長く、濃くなる。

だからこそ必要なのは、「頑張ること」ではない。
時間をどのように使うのかを、先に決めておくことだ。

行動ルールとは、自分の人生の主導権を取り戻すための仕組みである。
それがあるだけで、時間は「流れるもの」から「使うもの」に変わる

もし今、毎日があっという間に過ぎていると感じているなら、
足りないのは時間ではない。

「自分で選んでいる」という実感だ。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)