出会いの多い春は、恋の季節でもあります。今まさに、気になる相手をデートに誘って関係性を一歩進めたいと考えている人も、きっといらっしゃることと思います。
しかし、多くの人がやってしまいがちな「今度ご飯でも行きませんか?」という誘い方は、実はあまり効果的とは言えません。特に、相手がまだこちらに恋愛感情を抱いていない場合は、逆効果となってしまいチャンスを逃がしてしまう可能性もあるのです。恋愛の場面では、「伝え方」ひとつで相手の気持ちがガラリと変わります
そこで、日本、中国とも100万部超、世界でシリーズ累計259万部突破のベストセラー『伝え方が9割』の著者、佐々木圭一さんに、OKをもらえるデートの誘い方を教えてもらいました。(構成/伊藤理子)

「今度ご飯行きませんか?」が逆効果…デートで断られる人の共通点Photo: Adobe Stock

勝率が段違いに上がる!恋が始まるデートの誘い方とは?

好きな人を、ぜひともデートに誘いたい。でも、相手はまだ自分のことを何とも思っていなさそうだ――そんなとき、あなたならどのような言葉で誘いますか?

「デートしてください!」といきなりストレートに伝えてしまうと、「突然なに?! キモい!」と拒絶反応を示されてしまうかもしれません。

おそらく、少しマイルドに「今度ご飯でも行きませんか?」などと誘う人が多いかと思いますが、こちらも「よく知らない相手とご飯に行くのはちょっと…」と敬遠される可能性があります。

相手が自然に「一緒に行ってもいいかな」と思える、おすすめの伝え方があります。意中の相手を誘う際に、ぜひ試してみてください。

×「デートしてください」
○「驚くほど旨いパスタの店と、石窯ピザの店だったら、どちらがいい?」

これは「選択の自由」という伝え方の技術を使った伝え方です。

人は「AかBか」と選択肢を与えられると、ついどちらかを選びたくなります。このように「パスタかピザか」と選択肢を挙げて誘われると、「じゃあ驚くほど旨いパスタがいいかな」とごく自然にどちらかを選びたくなり、誘いを受け入れやすくなります。

あなたが達成したいことは「デートする」こと。パスタの店だろうが石釜ピザの店であろうが、意中と相手と行けるならば目的は達成です。伝え方の技術で相手に選択の自由を与えるだけで、勝率を劇的に変えることができるのです。

勝率が段違いに上がる!恋が始まるデートの誘い方とは?

以上を踏まえ、デートに誘う際の伝え方で気をつけたいポイントを改めて解説します。

●ポイント1:「行く/行かない」ではなく「どっちにする?」と伝える

「○○に行きませんか?」という誘い方だと、「行きません」という返事が50:50の確率で発生します。「選択の自由」を使い、「AとBどっちにする?」という誘い方であれば、相手がどちらを選んだとしても目標は100%達成できます。

●ポイント2:主導権を相手に渡す

「AかBどっちにする?」と相手に主導権を渡すと、相手は押し付けられている感じがしません。ごく自然に、気持ちよくAかBかを選びやすくなります。

●ポイント3:相手にとってのメリットは何かを考える

伝え方のポイントは「相手の頭の中を想像する」こと。何をされたら相手が嬉しいと感じるかを考え、それをもとに伝え方を考えると、勝率が劇的に上がります。

例えば、意中の相手がどうやら中華が好きだとわかれば、「イタリアンより中華のお店に誘ったほうが喜んでくれるだろうな」と予想できます。「予約のとれない飲茶の店か、めっちゃ北京ダックがおいしい店だったら、どちらがいい?」と誘えば、思わず嬉しくなり、どちらかを選んでくれるでしょう。

●ポイント4:「今の関係性に合っているか」を考える

例えば、まだ距離が近づいていない相手に対して遠出の旅行に誘うなど、距離感に合わない誘いは相手にとって負担です。ここでも「相手の頭の中を想像」して、相手が負担に感じにくい伝え方を選びましょう。初デートでは食事に行くケースが多いと思うので、「パスタか石釜ピザか」と料理を選んでもらう誘い方のほうが、相手の負担はぐんと下がるはずです。

恋愛においては、伝え方の技術「選択の自由」が活きる場面が多い

こと恋愛関係においては、この「選択の自由」は非常に使い勝手がいい技術なので、覚えておくととても便利です。

例えば、1回目のデートをOKしてもらい、次のデートの約束を取り付けたいときにも、選択の自由が使えます。

×「次に会うのいつにします?」
○「次は、なかなか予約がとれないイタリアンの店を紹介したいのですが、土曜と日曜どちらなら都合がいいですか?」

1回目のデートに成功したら、「早く次のデートも決めたい!」と思うでしょうが、はやる気持ちをそのまま伝えてしまうのはお勧めできません。「スケジュールを見てまた連絡しますね!」と返され、そのまま音信不通…なんてこともあり得ます。

そこで今度は、選択の自由を使って「土曜日か日曜日か」と曜日を提示してみましょう。つい「じゃあ土曜日で」など、どちらかを選びたくなるので、二度目のデートの確率をぐんと高めることができます。

この伝え方では「相手の好きなこと」という技術も取り入れています。相手がイタリアン好きであれば、「なかなか予約がとれないイタリアン」というのは「相手の好きなこと」です。予約がとれないイタリアンなら行ってみたい! と嬉しさを覚え、自分から「土曜日と日曜日ならどちらがいいかな!」と前向きに考えてもらいやすくなります。

ちなみに、これはオマケですが…。2回目のデートが実現し、念願かなってお付き合いが始まったとします。でも、恋人になっても相手が「○○さん」と苗字で呼んでくるので、そろそろ名前で呼んでほしいなあ…という場合。ここでも選択の自由が効果を発揮します。

「そろそろ下の名前で呼んでよ!」

とストレートに伝えると、相手によっては「まだ付き合って間もないのに…ちょっと抵抗感あるなあ」と思われるかもしれませんが、「ケントかケンくんだったら、どっちが呼びやすい?」と伝えれば、すんなり名前で呼んでくれるようになりますよ。

選択の自由をうまく使って、相手との距離を深めてくださいね!