過去に経験してきたことが、回りまわって思わぬ形で自分の武器になったり、大したことはないと考えていた経験が意外なところで高く評価されたりすることは、実際に多くあります。

 そして、重要なのは、「意外性のある経験」を意図的に「転職先の業務」と絡めて、面接官がグッと来るストーリーに仕立て上げて上手にアピールすることです。

目に見えづらいソフトスキルを
言語化してアピールしてみよう

 40代ともなれば、単に「社歴が長い」というだけでなく、業界経験や職種経験も多岐にわたるはずです。

 営業、企画、管理部門を横断してきた方もいれば、長年同じ職務に従事しながら社外活動で異分野の知見を蓄積してきた方も少なくないでしょう。

 これらは、転職活動で上手に自己PRに含めれば高評価が期待できる、大きな武器となる要素です。

 ところが、ほとんどの人は求人票に書かれた募集条件と自分の履歴書を表面的に照合して、「直接的に生かせる経験が少ない」と尻込みしてしまうケースが散見されます。

 これは完全に機会損失で、もったいない行動です。

 直接的にアピールできそうな経験がなかったとしても、転職先の仕事との共通点を何とか探して「間接的に経験を活かせる」と説明したり、ソフトスキルなど目に見えづらいものでも「自分にはこういう能力がある」と言語化したりしてアピールすることは可能です。

 例えば、

「複数部門の利害を調整する交渉力」

「困難な現場を切り抜けるストレス耐性」

「顧客の潜在課題を言語化する洞察力」

 など数字で表せない、いわゆるソフトスキルであっても、説明の仕方次第では採用検討時に高評価に値する要素となります。

 過去の職務経験を思い出しながら、このような要素を抽出し、「企業の課題解決のストーリーにどう接続するか」を考えることが重要なのです。

一見関連性がなさそうな職種の経験も
解釈次第で高評価される可能性がある

 ちょっと抽象的な話になってきたので、具体例を挙げてみましょう。

 例えば、あなたは過去に、コールセンターのオペレーターとして長年勤務してきたと仮定しましょう。