人生がうまくいかない原因は何なのか?
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?
その答えが、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』(クリス・ギレボー著、児島修訳)にある。本稿では同書から特別に一部を公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

【本質】人生がうまくいかない人が手放せない“たった1つの執着”Photo: Adobe Stock

うまくいかない人が手放せないこと

「なんでこんなにうまくいかないんだろう」
そう感じるとき、多くの人は「努力が足りない」と考える。
もっと頑張ればいい。もっと正しくやればいい。そうやって、自分を追い込んでいく。

だが実際には、うまくいかない理由はそこではない。
むしろ逆で、「どうにもならないことを、どうにかしようとしている」ことにある。

天気や他人の気持ち、突然のトラブル。

どれだけ考えても、どれだけ準備しても、自分の力ではコントロールできないものは必ずある。
それなのに、そこに時間とエネルギーを使い続けてしまう。

どうしようもないことをどうにかしようとするのはやめよう

だから、疲れる。だから、前に進まない。
うまくいかない人が手放せないのは、能力でも努力でもない。
自分では変えられないものを、変えようとする執着」だ。

 自分の力ではどうしようもないことをどうにかしようとするのはやめる。あなたがいてもいなくても、時間は刻々と過ぎていくのだ。
 計画を立てるが、それに固執しない。予期せぬ出来事が起こったら、それに合わせて柔軟にスケジュールを修正する。不可抗力によって、自分のエネルギーや行動が日々変化することを受け入れる。
 逆説的だが、抵抗するのをあきらめれば、「自分が変えられることを変えるチャンス」という、もっと価値のあるものが得られる。
 自分の能力には限界があることを認識すれば、解放された気分になれる。時間との戦いに勝つのをあきらめることで、残りの人生をずっと幸せに(そしてより充実して)過ごせるようになるのだ。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

まずは、「変えられるもの」と「変えられないもの」を切り分けよう。
他人の反応や、予定外の出来事、時間の流れそのものは変えられない。
ここにどれだけ力を使っても、結果はほとんど変わらない。

一方で、自分の選び方や、使う時間、向ける意識は変えられる。
本来エネルギーを使うべきなのは、こちらだ。

うまくいく人は、特別な能力があるわけではない。
ただ、「どうにもならないことに執着しない」と決めているだけだ。
逆説的だが、抵抗をやめた瞬間に、初めてコントロールできる領域に集中できる。
そしてその積み重ねが、結果として人生を大きく変えていく。

まずは一つでいい。
「それ、本当に自分で変えられることなのか?」と問い直してみてほしい。
その問いに正直になることが、停滞から抜け出す最初の一歩になる。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)