もし「違う」と答えられたなら、あなたにはもうおわかりだと思います。
私たちが目指すべきは、自分自身が「自発的な面白さ」を感じる作品なのです。でも、そんなものはどこにあるのでしょうか?そんなに簡単に見つけられるのでしょうか?
日々流れてくる「皆はこれが面白いと言っています!」という情報の中で、「でも、自分はこれをものすごく面白いと感じる」というモノを見つけるのはなかなか難しい作業です。そんなモノはどこに行けば見つかるのでしょうか?
――実は、毎日のように私たちはそれを目にしています。
そのヒントは、SNSの中にあります。
現在のSNSは、創作に関わる者にとって、極めて示唆に富んだ観察の場となっています。
そこでは日々、無数のユーザーが自発的に「自分が面白いと思ったこと」を投稿し、他者の反応をリアルタイムで受け取るという行動が繰り返されているからです。まさに社会実験のような光景ですね。
バズる投稿の多くは
ウケを狙ったものではない
SNS上でバズを生む現象を眺めていると、「面白さ」とは何かという問いに対する、多くのヒントが得られます。
創作の現場ではしばしば「どうすれば面白くなるのか」が議論されますが、SNSでは、そうした議論が理論ではなく、実践として無数に積み重ねられているわけです。
まず注目すべきは、SNSで拡散されるコンテンツの多くが、いわゆる有名人やインフルエンサーによるものではなく、ごく普通の個人による投稿であるという点です。そこに共通しているのは、「発信者の知名度」ではなく、「内容そのものの面白さ」が評価されているという構造です。
次に重要なのは、「予測不能性」です。人間は、自分の興味関心に基づいて情報を選びがちですが、SNSでは、まったく未知のジャンルや視点の投稿に突然出会い、それに強く惹かれることがあります。
SNSは日常では出会うことのないエピソードを秒単位で供給してくる媒体なのです。つまり、「あれ? 自分はこういうモノを面白いと感じるのか」という発見があるわけです。







