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「津田塾は中堅レベルだが、十分に高学歴と呼んでいい」受験業界関係者のそんな言葉に絶句した。また、津田塾OGのアラフィフ女性は「青学を蹴って津田塾へ行ったと話しても、息子に全然信じてもらえなかった」と語る。かつて早慶との併願が当たり前だった名門女子大が、いつの間にか“中堅校”になっていた。女子大の凋落は止められないのか。それとも、偏差値では測れない何かが今も女子大にはあるのか?女子大OGのキャリア女性にアンケート&インタビューを実施したところ、そこから聞こえてきたのは意外な言葉だった……。(コラムニスト 河崎 環)
津田塾が“日東駒専”レベル……?
「津田塾は中堅レベルだが、十分に高学歴と呼んでいい」
きっかけは、受験業界関係者による、こんな「褒めているらしき」趣旨のツイートを目にしたことだった。
「中堅レベル」? 「十分に高学歴と呼んでいい」?
90年代前半に大学入学した私の世代では、津田塾は難関の名門女子大という位置付けだった。たしかにこの頃すでに共学大学への進学はかなり浸透してはいたものの、特に津田塾の英文学科は当時の私大文系偏差値ランキングで70超えを誇る。
明治の女子高等教育の先駆者・津田梅子(お財布の5000円札を見てほしい)による開学の精神や歴史に憧れた女子にとっては、もちろん第1志望。語学力を武器にしたいキャリア志向の女子にとっても、津田塾はお茶の水女子大や早慶上智、場合によっては東京外大の併願校として、引けを取らない難関の選択肢だったのである。
もちろん閉学や他大学との統廃合ラッシュなど、女子短大や女子大が置かれた近年の苦境は十分承知だ。しかし少子化による学校淘汰は女子大だけでなく国内大学に共通の問題でもある。それにしても、あの津田塾を“中堅レベル”とは……。
隔世の感に動揺を隠せない私が「どう思う?」と津田塾卒のキャリア女性に連絡してみると、アラフィフの彼女はカラカラと笑い、
「高校生の息子が大学受験を意識し始めて、私の出身大学を聞いてきたので答えたら、『ああ聞いたことある、日東駒専くらいの難易度だよね』って言われましたよ。『青学を蹴って津田塾へ行った』って話しても、全然信じてもらえなくて」
と、のたもうたのである!







