学校で学ぶ歴史は、偉人たちの輝かしい功績や「すごい」エピソードが中心です。しかし実際には、思わず目を疑うような「やばい」行動も数多く記録されています。 本記事では、『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』より、織田信長の「奇行」に関するエピソードを抜粋して紹介します。『豊臣兄弟!』で注目が集まるいま、ドラマでは描かれない信長のやばい一面を見ていきましょう。
イラスト:和田ラヂヲ(『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』より)
お城の見物料をとって、石を神としておがませる
織田信長は周りに「すごい」と思わせるのが好きでした。
ある正月、信長はたくさんの武将たちを自分の豪華な安土城にまねきました。あまりの人の多さに石垣がくずれ死人が出るほどだったといいます。
ところが、武将たちが見物を終えると、なんとかれは自ら出口で現代でいう1万円ほどの見物料を徴収したのです。
「1万円払う価値があるほどすごい城」と思わせたかったのかもしれませんが、死人が出るようなお城自慢に付き合わされた武将たちは内心「金、とんのかよ!」とつっこんだことでしょう。
安土城の中に建てたお寺に大きな石を「神」として置き、自分の誕生日を「聖日」として、あらゆる身分の人々におがませたこともあります。
ふつうの石でも、信長が「これは神だ」と言えばみんな従ったのです。そんな姿を見ながら、かれはゲラゲラ笑っていたのかもしれません。
さらに信長はお盆になると安土城を灯りでライトアップしました。これは当時としてはとてもめずらしく、人々はその美しさに大変おどろきました。
かれはいかに人よりも目立つかを考え、人の心を動かしつづけたイベントプロデューサーでもあったのです。
(本原稿は『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』からの抜粋です)









