米製薬大手ファイザーにとってがん治療の革新的な方法を見つけることは最優先事項だ。最先端技術を強化するため、同社幹部は中国の瀋陽に向かった。昨夏、ファイザーはがん治療薬候補の権利を得るため中国バイオ医薬品会社の三生製薬(スリーエスバイオ)に12億5000万ドル(約1990億円)を支払った。少し前まで、中国の医薬品研究は遅れていた。中国企業は医薬品原料や低価格のジェネリック医薬品(後発薬)を製造し、中国の患者は、大手製薬会社が欧米で開発した医薬品を販売する機会をもたらしていた。だが今や中国はバイオテクノロジーの主要プレーヤーだ。中国の研究者やスタートアップ企業は、がんや肥満症などの疾患に対する画期的な新薬の開発を競っている。その多くは分子生物学の最先端にある。