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業績堅調な会社は総じて利益率が高いが、負のスパイラルにはまるとなかなか抜け出せないのが医薬品業界だ。特集『26年版・倒産危険度ランキング【危険水域408社】 過剰債務企業に迫る「最終審判」』の#18では、医薬品業界の倒産危険度ランキングを検証。“危険水域”にランクインした8社の顔触れを明らかにする。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)
後発品大手の東和薬品がワースト7位
創薬ベンチャーのアンジェスが同6位
新型コロナウイルス感染症がまん延する中、早い段階で新型コロナワクチンの開発に名乗りを上げたものの、開発に失敗した大阪大学発の創薬ベンチャー。こう紹介すれば、当時たびたびメディアに登場した創業者の顔と共に、記憶に残っている読者も多いのではないだろうか。森下竜一氏が1999年に創業したアンジェスである。
そのアンジェスは、2024年12月期決算で過去最大の281億円もの純損失を計上した。20年に262億円で買収した米Emendoの「のれん」減損などを計上したことが主な要因だ。また、アンジェスは同期に営業損失91億円を計上し、自己資本比率は前期比46ポイントダウンの44.0%となるなど散々な着地であった。結果、最新の医薬品業界の倒産危険度ランキングでワースト6位に入っている。
アンジェスは投資に失敗した典型的なケースだが、他にも医薬品業界では、大型製品の特許切れ(いわゆるパテントクリフ)や、薬価引き下げ、開発中止に伴う減損、副作用・副反応・薬害による巨額損害賠償請求訴訟など、業績が悪化する理由に事欠かない。最近では米トランプ政権による関税強化や最恵国待遇(MFN)政策が、業績下方リスクとなっている。
ダイヤモンド編集部が医薬品業界の倒産危険度ランキングを作成したところ、アンジェス、ジェネリック医薬品(後発医薬品)大手の東和薬品を含む8社が“危険水域”にランクインしたことが判明した。次ページでは、その顔触れを明らかにする。







