米連邦準備制度理事会(FRB)次期議長候補のケビン・ウォーシュ氏は21日に開かれる上院銀行委員会での指名承認公聴会で、ドナルド・トランプ大統領からのFRBの「独立性」について立て続けに質問されるだろう。これは注目すべき本筋のメロドラマではない。もっと重要なのは、21世紀に入って自ら損なってきた独立性をFRBに取り戻させるというウォーシュ氏の野心だ。今となっては思い出すのが難しいが、1990年代はFRBの近年の歴史における黄金時代のようなものだった。それまでにポール・ボルカーFRB議長とロナルド・レーガン大統領がインフレを退治していた。アラン・グリーンスパン議長はディスインフレ(物価上昇ペースの鈍化)への道をたどり続けた。ウェイン・エンジェル氏を理事に迎え、グリーンスパン氏率いるFRBは金融政策の指針として準物価ルールに従っているように見えた。この時代は「グレートモデレーション(大いなる安定)」として知られるようになった。