ここには「センス」の世界はなく、「知識=知っている」と「実践=やっている」というシンプルな世界が存在します。

「否定しない」だけで
信頼を得ることができる

「浅い人間関係」ほど、相手を否定した瞬間に終わります。

「それは違うと思います」より、「そういう考え方もありますね」。

 たったこの言い換えで、印象が180度変わる。

「相手を受け入れる」とは、「意見を認める」ことではなく、「存在を肯定する」こと。

 だから、ぼくは、いつも意見が違う相手に対しても、まず「一理ありますね」「なるほど」と言うようにしています。

 これは、心理学的にいうと「反論回避効果」。

 人は自分の話を「さえぎられずに聞いてもらえた」と感じるだけで、相手に好感を持ちます。

 つまり、「話の中身より、反応のほうが印象を決めている」ともいえます。

 ちなみに、ぼくの造語に「代案なき否定ほどダサいものはない」というのがあります。

 どんなにすぐれた人物だろうが、名作だろうが、欠点を探すことは簡単です。

「否定」なんていう摩擦は、「浅い人間関係」では、まったく必要のない行動です。

信頼される人が持つ
「沈黙を怖がらない力」

 大半は会話が続かない人ほど、沈黙を怖がります。

 以前のぼくも、そうでした。あの「間」が耐えられない……。

 でも、本当に信頼される人は「沈黙の扱い」が本当にうまい。

 相手が考えているときに、すぐ言葉をかぶせず、「3秒だけ待つ」。

 この3秒の「余白」が、相手に安心感を与えます。

「浅い人間関係」ほど、この「沈黙の間」に本音が出る。

 沈黙を埋めようとするのではなく、「味わう」余裕を持つこと。

 それだけで、あなたの印象は格段に変わります。

 また、沈黙は「信頼の温度」を測るリトマス試験紙ともいわれています。

 沈黙が怖いのは、「相手との関係に自信がないから」。

 もし、相手との信頼が深ければ、沈黙は不安ではなく「共有」になります。

 恋人同士や親友との沈黙が心地いいのは、まさにこの状態。

 ビジネスでも同じです。