握手をするビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

ビジネスは「浅い人間関係」で回っていく。職場や取引先など、適度な距離感で成り立つ関係においては、会話のうまさがそのまま信頼につながるとは限らない。むしろ、話しすぎることで距離が生まれてしまうこともあるという。※本稿は、副業・起業アドバイザーの三浦孝偉『「浅い人間関係」がうまくいく 「20点」でつきあうコミュニケーション術』(清談社Publico)の一部を抜粋・編集したものです。

「相槌のうまさ」は
最強の営業ツール

 ぼくが独立してすぐに仲よくなったビジネスパートナーは元俳優で、どんな相手ともすぐに仲よくなる天才でした。その秘訣を聞いたら、返ってきた言葉が印象的でした。

「三浦さん、相槌の種類、いくつ持ってます?」

 最初は意味がわからなかったけど、なるほどと思いました。

 彼は、相槌を「意図的に使い分けていた」んです。たとえば、

「へぇー」は共感
「それ、おもしろいですね!」は興味
「なるほど、それで?」は促し
「たしかに!」は同意

 この4つだけでも、会話の空気は変わります。

 要は、相槌とは、「相手の話を前に進めるトリガー(引き金)」だということ。

 ぼくがプレゼンで苦手なクライアントを攻略できたのも、提案にうなずきながら聞き、「なるほど」「おもしろい」と反応を挟んだから。

 それだけで相手の表情が変わる瞬間を、何度も見てきました。

 もうなんとなくおわかりかと思いますが、「浅い人間関係」をマスターしている人の共通点は、お笑い芸人のようなトーキングスキルを持っているのではなく、質問を上手に行い、相槌も駆使して相手にとにかく気持ちよく話してもらったり、初対面であろうが名前をしっかり呼んだり、最後にまた会いたいと言ったりと、細かいノウハウの積み上げで信頼感を得ているのです。