堀江貴文氏 撮影:HARUKI
ある日、堀江貴文氏の会社に、現役東大生バイトの母親が突然怒鳴り込んできた。息子の進路をめぐる出来事だったが、そのやり取りはどこか異様でもあった。この一件には、親子関係に根強く残る偏った価値観が隠れていた。堀江氏はそこから何を考えたのか。※本稿は、実業家の藤田晋、堀江貴文『心を鍛える』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。
やる気抜群な学生バイトの
母親が会社に怒鳴り込み
宇野康秀社長(現U-NEXT HOLDINGS 代表取締役社長CEO)には、若い起業家をバックアップしてくれる“親分肌”なところがある。そんなところから「ヒルズ族の兄貴」というニックネームがついたのだろう(ご本人は、六本木ヒルズに住居もオフィスも構えたことはない)。
有名な話だが、宇野社長自身も25歳で起業して「5年間ほど遠回りをした」と聞く。だから、自分の後輩たちには「余計な時間をすっ飛ばしてほしい」という思いがあるのだとか。これぞ“いい大人”の見本である。宇野社長のような大人が増えれば、若き経営者はもっと生まれ、社会はより柔軟になって活性化すると思う。
さて、そんな素晴らしい大人とは正反対の話をさせてもらう。僕が社長として、いろいろ考えさせられるきっかけとなった「母親怒鳴り込み事件」である。
E君という優秀な学生バイトがいた。彼は灘中高出身の東大生だ。僕が東大の学生課の掲示板に出した求人票を見てきてくれた。
オン・ザ・エッヂ(編集部注/堀江氏が学生時代に創業した、ウェブサイトの制作請負を手がける会社)に入る前からパソコン好きだったそうだが、プログラムやHTML については初心者だった。でも、仕事を通じてものすごい勢いで吸収していった。







