料亭「賛否両論」オーナー兼料理人の笠原将弘さん
「アメリカン」「イタリアン」と聞いても、中華料理とは結びつかないだろう。名古屋の人気店「中国台湾料理 味仙」には、そんな独特の注文方法がある。激辛料理に悶絶しながら食事をしていたある日、思いがけない出来事が起きた。そこにあったのは、ちょっと笑えて、少し心が温まる出会いだった。※本稿は、料亭「賛否両論」オーナー兼料理人の笠原将弘『うまい旅 笠原将弘のあちこち出張日記』(光文社)の一部を抜粋・編集したものです。
名古屋に出張に行ったら
欠かせない豚のコブクロ
名古屋のおいしいものは、一通り食べ尽くしていると思う。
「賛否両論」の名古屋店を出店した最初の1年はまさに名古屋一色で、足繁く通う間に、ひつまぶしだの味噌煮込みだのの地元のおいしい店に行きまくった。
名古屋駅近くの「丸八寿司」にもハマってしまった。ネタが新鮮で安い。ランチメニューならボリューム満点の鉄火丼や握り寿司の盛り合わせが1000円もあればお腹いっぱい食べられる。
奇抜な名前ののり巻きシリーズはおやじギャグレベルのくだらなさなのだが、これがこの店のもう1つの目玉でもある。丹波哲郎巻、松田聖子巻、ドラゴン巻なんてものまであって、昭和生まれの僕にとっては、どこか郷愁を感じさせるのだ。
中には下ネタ系のネーミングもあるので、女性とは行かないほうが賢明だが。
今でも月に一度は名古屋出張をしているが、そのときに店を終えたスタッフたちと必ず行くのが、「中国台湾料理 味仙」だ。
台湾ラーメンが有名なのだけれど、中華料理全般が揃っているから、その日の気分や飲みたいものに合わせていろいろ選べるので都合がいい。もちろん、僕はいつ行ってもビールしか飲まないけれど。







