スマホを見ているとあっという間に数時間溶けている。やるべきことを先延ばししてSNSや動画を見てしまい、後悔したことがある人も少なくないのではないだろうか。そんな人におすすめの本がある。書籍『私たちはなぜ「やるべきこと」をやれないのか、「やめたいこと」をやめられないのか』(キム・ソクチェ著/岡崎暢子訳)だ。本書の発売を記念して、ライターの照宮遼子氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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やるべきことがあっても、スマホをいじるのを止められない…!
やるべきことがあっても、いつも締め切りギリギリまで着手できない。
仕事の内容を確認しようとスマホを開くと、そのままSNSに流れてしまう。
スクロールする手が止まらず、気づけば何時間も経っていた。
その繰り返しで、近日中に仕上げなければいけない記事も、まだ数行しか書けていない。
3日前になり、ようやくスイッチが入った。だが、書き進めていくと、考えていた構成がしっくりこない。このままでは到底間に合わない。
夜中までパソコンに張りつき、何度も書いては消す。
「早く進めなければ」と焦れば焦るほど言葉が出てこない。
「なんでもっと早くやらなかったんだろう」
そんな後悔が、疲れとともにどっと押し寄せてきた。
なぜ私たちは「やるべきこと」ができないのか
神経内科専門医として脳科学分野の第一線で活躍するキム・ソクチェ氏は、著書『私たちはなぜ「やるべきこと」をやれないのか、「やめたいこと」をやめられないのか』でこう述べている。
人間の脳は、「目の前の快楽」に飛びつくようにできている
人間の脳は、どうしても「目の前の報酬」を優先してしまう。
それ自体は生きるうえでは合理的だが、誘惑の多い現代ではむしろ足を引っ張ることもある。
やるべきことより、スマホ。
未来の成果より、今の快楽。
つまりこれは、意志の問題ではない。
「脳の回路」がそう反応しているだけなのだ。
NG行動ワースト1:「自分は意志が弱い」と思い込む
「自分は意志が弱い」
そんなふうに自分を責めても、仕事が速くなるどころか、ますますやる気をなくして行動できなくなってしまう。
本当は意志が弱いのではなくて、「ただの脳の自動反応」なのだ。
ダイエット中なのにお菓子に手が伸びる。
早起きしようと決めた翌朝、アラームを止めてそのまま二度寝する。
そんな自分に嫌気がさす人も多いはずだ。
でもそれは、本書によると「自分のせい」ではなく、「脳のせい」なのだ。
そう考えるだけでも、少し楽になる。
本書には、脳科学・心理学・哲学の観点から、衝動に振り回されないための具体的なヒントがまとめられている。
衝動の仕組みとその対策がわかれば、「またやってしまった」と思ったとき、その後の行動はきっと変わってくるだろう。
(本稿は『私たちはなぜ「やるべきこと」をやれないのか、「やめたいこと」をやめられないのか』に関する特別投稿です)









