「勉強しているのに結果が出ない」「なかなか英単語を暗記できない」「長文が読めない」――英語学習において、こうした悩みを抱える人は少なくありません。しかし、それは特別な才能がないからではなく、正しい順番とやり方を知らないだけです。“受かるための戦略”を正しく理解すれば、どんな逆境からでも英語力は飛躍的に伸びていきます。
話題の書『9割受かる英語勉強法』の著者、松原一樹さんに今回は、午後にどうしてもやる気が出ない人にやってほしいことについて教えてもらいました。
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「やる気MAX状態」を継続する10の方法
いままで連載では、「やる気「ゼロ」の状態を「1」にする」方法について解説してきました。
ステップ2は、
・「1」になったやる気を10、20、30、40、50……100(MAX)まで引き上げる
・100のやる気を受験当日まで継続する
ためのプロセスです。
やる気をMAX状態まで引き上げる方法(やる気を高め、継続する方法)は、次の10個です。
【「やる気MAX状態」を継続する方法】
1 自分の「バイオリズム」に合わせて勉強する
2 「今日はこれだけ」ではなく、2つ以上の分野を組み合わせる
3 学習を見える化する
4 「やる気スパイラル法」でやる気を継続させる
5 朝は思考系、午後は暗記系の勉強をする
6 心理特性に応じて、勉強の進め方を変える
7 「試験をクリアした自分」をありありとイメージする
8 「リラックス状態」で知識を定着させる
9 最初に「2割の基礎力」を押さえる
10 たくさんの「高評価」がついた「YouTube」を観る
朝でも夜でもいいので、集中できる時間帯に勉強する
今回は、【「やる気MAX状態」を継続する方法】の中の「1 自分の「バイオリズム」に合わせて勉強する」をご紹介します。
バイオリズムとは、心身の状態をあらわす生活周期(朝型/夜型)のことです。
朝が得意か苦手かは、体内時計の機能に関係した遺伝子の多様性(=生まれつきの体質)であることが明らかになっています。
自分が「朝型」なのか、「夜型」なのかを自覚した上で、もっとも集中できる時間帯(パフォーマンスが発揮できる時間帯)に勉強をすると、やる気がアップします。
朝型の人が夜遅くまで勉強をしても、「やる気」は上がりません。朝の時間帯に「10」の結果が出せる人でも、夜は集中力が落ちて、「10」未満になってしまう。すると「10できなかった」という負の感情が残って、自信とやる気を失います。
朝型か夜型かの判断は、「個人の感覚」でかまわないと僕は考えていますが、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 精神生理研究部が公表している「朝型夜型質問紙」を使うと、セルフチェックできます。
ただし、入学試験は基本的に午前中からはじまるので、夜型の人も、受験直前は少しずつ朝型にシフトするのが望ましいです。
昼食後に「仮眠」を取ると、集中力が回復する
朝型、夜型問わず、「昼食を食べると、決まって眠くなる」人がいます。
医学博士で、『医者が教える食事術 最強の教科書』(ダイヤモンド社)の著者、牧田善二先生によると、眠くなるのは、血糖値の急上昇・急降下が影響しています。
昼食に糖質(牛丼、ラーメン、うどん、そば、パスタ、カレーライス、にぎり寿司など、おかずや付け合わせのない一品もの)をとると、血糖値が大きく上がります。血糖値が上がったことを察知した体は、それを下げるために膵臓からインスリンを放出します。すると血糖値が大きく下がりはじめ、その際に眠気に襲われるそうです。
昼食後の眠気を避けるには、食事のしかたに気をつけること。「糖質を抑えながら、よく噛んで、ゆっくり食べる」ように心がけます(参考:『医者が教える食事術 最強の教科書』)。
それでも抑えられない睡魔に襲われたときは、「20分程度」の仮眠を取ってください。眠い目をこすって勉強しても、やる気は続きません。
福岡県立明善高校では、昼休み中の10分間に「午睡タイム」を設け、生徒たちに昼寝を推奨しています。クラシック音楽(モーツァルト等)を流し、質の高い睡眠を確保できるように配慮。
なんと「午睡タイム」を導入した結果、東大合格者数が2倍に急増しました。
昼過ぎは脳のパフォーマンス力が低下しやすいため、この時間帯に短い仮眠を取ると、午後の脳の活動を高めることができるのです。



