そういうものは親が見ないと、子どもだけではいくらでもサボります。効率の良い勉強をしなければなりませんから、タイムスケジュールも含めた勉強のマネジメントをしていただきたい。これは親にしかできない仕事です。
――この勉強のマネジメントに多くのご家庭は苦労しているように思います。一方で、軽々とやっていらっしゃるように見えるご家庭もありますよね。この違いは何なのでしょうか?
両親とも算数が苦手だったけれど、子どもは得意になることもある。その逆で、両親ともに理系エリートであっても子どもは違うということもあります。
つまり、「算数ができないのは遺伝」と決め付ける必要はないということです。どちらかと言えば皆さん、諦めが早すぎることのほうが問題だと思いますね。
算数への感情は本来、ニュートラルなものです。誰しもはじめは算数自体は別に嫌いじゃなかったはずです。ただの「数」なので、そこに色は何も付いていないからです。ではなぜ嫌いな人や拒絶する人が出てくるのか?原因は算数そのものではなく、過去に嫌いにさせる何かの要因があったからだと思います。
たとえば、算数のテストの点数が悪くて親にひどく叱られてしまったとか、先生に当てられて答えられずすごく恥をかいてしまったとかのマイナスの要因があって、それで嫌いになっているのではないでしょうか。世の中には勉強を嫌いにさせる名人がたくさんいますからね。
――算数を嫌いにさせないための秘策を伝授してください。
特に算数では才能や素質が必要と思い込んでいる人が多いような気がします。向いている・向いていないで語られがちですが、果たしてそうでしょうか?
ひと昔前までは「女の子は数学はできないから、やらなくていい」という風潮がありましたよね。今や性別で向き不向きを考える人は少なくなりましたが、何十年か前までは人々はそれを無条件に信じていたのです。
もちろん才能というか、個人差はどうしてもあります。みんな同じには生まれないですから。しかし、様々なバイアスを勝手にかけて、好きになる遥か手前で諦めている子が多いのが現状ではないでしょうか。ですから、まずはやってみてください。そのうえで嫌いにさせないようにすればいい。







