イノベーション的発想を磨く写真はイメージです Photo:PIXTA

2026年のゴールデンウイーク(GW)は、12連休や16連休といった超大型連休も可能な日並びだ。旅行や行楽、あるいは自宅で休養する合間に、普段なかなか時間が取れない読書をしてみてはいかがだろうか。

筆者はビジネスパーソンの必読書を厳選し、そのハイライトをダイジェストにして配信するサービス「SERENDIP」のチーフ・エディターを務めている。今回はSERENDIPで好評の書籍から、GWにふさわしい3冊を紹介しよう。(情報工場「SERENDIP」チーフ・エディター 吉川清史)

東京駅のレンガ造り駅舎の
中にある名門ホテル

 せっかくの大型連休。混雑は避けられないものの、家族や友人と旅行に出かける人は少なくないはずだ。

 国内旅行で、例えば新幹線を利用するのであれば、首都圏在住の人ならばJR「東京駅」が起点になるケースが多い。また、地方の方々が東京観光を楽しむ場合も東京駅を訪れる機会があることだろう。

 この東京駅のシンボルといえば、国指定の重要文化財にもなっている、レンガ造りの丸の内駅舎だ。3階建てで左右の長さが335メートル。南北に一対の球形ドームを備える。

 5年をかけた大規模な保存・修復工事を経て2012年に甦ったこの趣きのある建物のかなりの部分が「ホテル」であることを知る人は少ないかもしれない。100年以上の伝統を誇るラグジュアリーホテル「東京ステーションホテル」である。

 この名門ホテルのリピーター率は、平均して40%ほどという。一般的なホテルのリピーター率は10%~30%だというから、これは驚くべき数字だ。このホテルで働く11人のインタビューから、その魅力と価値を浮き彫りにするのが、今回最初に紹介する『東京ステーションホテル』(河出書房新社)だ。

 この本では、ブックライターの上阪徹氏による11人のインタビューが掲載されている。総支配人をはじめ、宿泊支配人、ゲストリレーションズ、コンシェルジュ、バーテンダー、レストランのシェフ、ウェディング担当などさまざまな職種の肉声によって東京ステーションホテルの唯一無二の価値が明らかになる。