「1時間ぐらい沈黙するから…」志村けんの「バカ殿様」が新人を育てた納得のワケ【桑マン証言】シャネルズ(現ラッツ&スター)40周年記念ツアーを控えていたとき、大腸がん、リンパへの転移が判明。闘病の日々が始まった。苦しさを乗り越えるヒントを著書『がんばろうとしない生き方』(KADOKAWA)に綴った桑マンさん 画像:本人提供

――大変な現場だったわけですね。それでも、何十年も志村さんのコントに出演され続けたわけですね?

 志村さんがコントの練り直しからセット、音楽まで決めて、収録ではどこからどう撮影するかっていう演出までやるんですよ。その背中を見ているのに、「おれは適当でいいや、もういいや」なんてまさか思えるわけがない。

 あと、台本はきっちり覚えてやるんだけど、「途中で止まらなくていいから」って言うんですよ。もしセリフを噛んだり言い間違えたりしても、突っ込んでもらって笑いになったり。そうやって、ちゃんと本番では助けてくれるから、どんどん信頼していきますよね。

――お笑いに興味が無さそうなアイドルが、身体を張ったコントをやり切るのも、そういう理由があったのですね。

 そう思いますよ。それに志村さんのコント番組って『だいじょうぶだぁ』にしろ『バカ殿様』にしろ、新人の登竜門みたいな面もありましたから。ここで爪痕を残せば、芸能界でも売れるぞっていう。そういう環境を志村さんが作ってくれたから、アイドルの人でもがんばろうって思えたんじゃないでしょうか。

>>関連記事『「ただ優しいんじゃない…」叱らない志村けんが若手を育てた「たった1つのルール」【桑マン証言】』では、さらに深掘りして話を聞いています。