生前の父の“一言”に救われる

 累計25万部を超えるベストセラーとなった『人生は「気分」が10割』の中には「なんで『大丈夫』って言ってしまうのだろう?」という項目がある。

 なぜ僕らはがまんできないほど苦しいのに「大丈夫」と言ってしまうのだろう。(中略)そして最悪の気分のまま過ごす。言うことを聞かない脚を強引に引きずって歩く。その重い足取りで、坂道を上る。ずっしりとした一歩一歩の重みで足あとが深く沈み込み、人生の軌跡が浮き彫りになる。
――『人生は「気分」が10割』(p.202~203)

 家族の前では「大丈夫なふり」をしていたが、全然大丈夫じゃなかった。この言葉を読んだとき、以前から身内に不幸があると父が言っていた言葉を思い出した。

「死んだ人より、生きている人の生活が大事だ」

 著者のキム・ダスル氏も、先に引用した言葉の後にこう続けている。

 その足あとだってとても意味があることだ。
――『人生は「気分」が10割』(p.203)

 祖父には申し訳ないが、気持ちを切り替えて前を向こう。

(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)

柴田賢三(しばた・けんぞう)
大学卒業後、複数の出版社や不動産会社での社員を経てフリーライターとして独立。週刊誌、月刊誌、WEBメディアなどで記者、編集者を経験した。事件、芸能、スポーツ、サブカルチャーまで幅広く取材に携わり、のちに新聞やテレビでも大きな話題になったスクープをモノにしたこともある。