『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)は、7000人の脳を診察し、3000本以上の論文を読破した脳の専門医が、科学的根拠に基づいて「一生ボケない脳のつくり方」を徹底解説した1冊。【血圧】【食事】【睡眠】【速歩】【呼吸】【お酒】の習慣術で、100歳まで健やかな脳を育てるノウハウを紹介する。
※本稿は、『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。
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普段あまり意識していない「血管の老化」
最近、「人の名前がパッと出てこない」「アレ、コレという言葉が増えた」など、ちょっとした物忘れが気になり始めていませんか? 年齢のせいだと諦めたり、将来の認知症に不安を抱えたりしている方も多いかもしれません。
実は、こうした脳の働きの低下には、私たちが普段あまり意識していない「血管の老化」が深く関わっています。
脳は人体で一番の「大食漢」
私たちの脳は、体重のわずか2%ほどの重さしかありません。しかし驚くべきことに、体全体のエネルギーの約20%を消費する、人体で最も多くのエネルギーを消費する「大食漢」なのです。この莫大なエネルギーは、すべて血液が運んでくる酸素と栄養によってまかなわれています。
もし、加齢や生活習慣の乱れによって血管が老化し、血流が悪くなったらどうなるでしょうか? 当然、脳の神経細胞に十分な酸素や栄養が届かなくなります。
さらに影響を受けるのは神経細胞だけではありません。脳内には、不要な老廃物を掃除して脳のコンディションを維持してくれる「ミクログリア」をはじめとする、重要なサポート役の細胞たちが存在します。血流の悪化は、これら働き者の細胞たちをも栄養不足に陥らせてしまうのです。
静かに進行する「脳の寿命」の縮小
十分なエネルギーを受け取れなくなった結果、脳は本来のパフォーマンスを発揮できなくなります。痛みなどの自覚症状がなくても、その機能は静かに、しかし確実に衰えていくのです。
つまり、血管の老化は、単なる循環器系の問題にとどまりません。それこそが、将来の認知症リスクを高め、あなたの「脳の寿命」を決定づける最大の要因の1つと言えるのです。
脳の寿命を延ばすための生活習慣
大切な脳を守るためには、「血管を若々しく保ち、脳への血流を良くすること」が何よりの対策となります。今日から始められる具体的なアクションをご紹介します。
➊有酸素運動を習慣にする
ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、全身の血流を促進します。1日20分程度、軽く汗ばむ程度の運動を継続することで、血管のしなやかさが保たれやすくなります。
➋青魚や大豆製品を積極的に摂る
サバやイワシなどの青魚に含まれるDHA・EPAや、納豆などの大豆製品は、血液の巡りを良くして血管の健康をサポートしてくれます。毎日の食卓に意識して取り入れましょう。
➌こまめな水分補給を心がける
血液がドロドロになるのを防ぐため、1日を通してコップ1杯ずつの水をこまめに飲むようにしましょう。特に起床時や入浴前後は忘れずに補給してください。
脳の健康は、日々の血管ケアの積み重ねです。いつまでも自分らしく、クリアな頭で過ごすために、まずは毎日のちょっとした生活習慣から見直してみませんか?
※本稿は『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。









