「なんであの人が、出世したの?」
そう感じたことはないだろうか。多くの人は、「仕事で結果を出した人が出世する」と考える。しかし、現実はそう単純ではない
その答えを教えてくれるのが、書籍『会社から期待されている人の習慣115』(越川慎司著・ダイヤモンド社)だ。これまでに数多くの企業で「働き方」を分析・支援してきた著者が、815社・17万3000人を徹底調査して「同世代より出世が早い人たち」の意外な共通点を突き止めた。大規模な統計データに基づき、「評価される人の行動」を科学的に解き明かした一冊だ。今回は同書から、出世した人の66%が実践していた「SNSでの習慣」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

出世した人の66%が「SNS」でしている“意外なこと”・ベスト1Photo: Adobe Stock

SNSの「自社アカウント」の投稿を見ているか?

 会社の公式SNSアカウントが投稿する、新商品の紹介、採用情報、イベント告知。

 こういった投稿を、「自分にはあまり関係ない」と思って、ほとんど見ていない人も多いのではないだろうか。

 しかし、出世が早い人たちは逆だ。

 815社17万人を分析し、職場で評価されている人たちの共通点を解析した書籍『会社から期待されている人の習慣115』では、次のように示されている。

 各社で期待されている人たちへの匿名アンケートで、66%が自社SNSアカウントの投稿に対して「いいね」もしくは「保存」を積極的にしていることが判明したのです。
出世した人の66%が「SNS」でしている“意外なこと”・ベスト1
――『会社から期待されている人の習慣115』より引用

 出世した人ほど、自社アカウントの投稿に積極的にリアクションしているのである。

期待されている人は、SNSから「会社の意思」を読んでいる

 しかも彼らは、投稿をただ眺めているだけではない。

 同書では、次のように示されている。

 詳しくヒアリングすると、彼らは自社公式SNSを経営陣の本音を探る情報源として使っていました。
――『会社から期待されている人の習慣115』より引用

 企業のSNS発信には、プレスリリースには載らない微妙なニュアンスが含まれている。

 そこには、経営陣が今どこを見ているのかが表れている。

 だから期待されている人たちは、自社SNSを情報収集の場として使っているのだ

SNSで「自社の意思と評判」を把握している

 さらに彼らは、コメント欄も見逃さない。

 会社の公式投稿に、社外の人がどんな反応をしているか。どんな質問が寄せられているか。批判的なコメントにはどう返しているか。

 これを観察することで、自社が世の中からどう見られているかを把握している。

 同書では、ある外資系企業のマーケティング責任者のこんな言葉が紹介されている。

「競合のSNSより、自社のSNSのコメント欄のほうが100倍勉強になる」
――『会社から期待されている人の習慣115』より引用

 SNSは、ただの暇つぶしではない。

 期待されている人たちにとって公式SNSは、経営陣からの暗号であり、重要情報への入口であり、自社の評判を知るセンサーだったのである。

(本稿は、『会社から期待されている人の習慣115』の内容を引用して作成した記事です。書籍では「評価と信頼を得ている人たちの共通点」を多数紹介しています)