米夕食会発砲犯、周囲が語る「意外な人物像」Photo:Anadolu/gettyimages

【ロサンゼルス】25日にホワイトハウス記者会主催の夕食会の会場外で発砲したと当局がみているコール・アレン容疑者(31)は、「友好的な連邦暗殺者」を自称し、トランプ政権当局者を標的にしていると書き残していた。

 カリフォルニア州トーランス出身で、カリフォルニア工科大学(カルテック)卒のアレン容疑者は、本人が書いたものと当局が判断した1000語にわたる文書に、トランプ政権の行動を前にして自分はもはや何もせずに傍観してはいられないと記していた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は文書の写しを確認した。

 アレン容疑者は「『他の誰か』が抑圧されている時に(右頰だけでなく)左頰も向ける(「抵抗せずに受け入れる」の意)のはキリスト教信者の振る舞いではない。それは抑圧者の犯罪への加担だ」とし、来場者や法執行機関など、自分の邪魔をしない限り危害を加えるつもりがない人々を含め、標的の優先順位を示していた。また、行き先についてうそをつき、面接を受けると話していたことを両親に謝罪した。

 当局によると、こうした感情からアレン容疑者はショットガンと拳銃、ナイフで武装し、ドナルド・トランプ米大統領が出席していた夕食会の襲撃を実行するに至った。

 翌26日には、米連邦議会からコネティカット州ニューロンドン、南カリフォルニアに至る全米各地で、「聡明(そうめい)な機械工学士でコンピューター科学者でもある人物が、いかにしてこの衝撃的な事件の容疑者となったのか」という疑問の声が上がった。

 アレン容疑者と共に卒業し、同じ機械工学の学位を取得したエイドリアン・コンスタンティーノさん(31)は、容疑者が際立って内気だったことを覚えていた。「カルテックの学生の基準で見ても、彼は自閉症気味だった」と語った。「われわれは皆、少し変わったところがあり、少しオタクっぽかったが、彼ははるかにオタクっぽかった。だが、いつも人に親切で優しかった。今回の事件に彼が関わっていると聞いた時、何てこったと思った。こんなことをするなんて思いもしなかった」