ボディサイズは日本でも使いやすい4275×1800×1640mm。ホイールベースは2700mmと長く、最低地上高は185mmを確保している。最小回転半径は5.2m。切れ角を確保するのに不利な大径18インチタイヤを履きながら、小回りが利くのはうれしい。
SUVらしいタフな造形のインテリアは、ブラウンとブラックのカラーコーディネートが絶妙だ。質感はなかなか高い。インパネ上部にはセンターにかけてインテグレーテッドディスプレイが配置され、さまざまな情報を表示させたり機能の操作ができる。Zは大型ガラスサンルーフを標準装備。前席の頭上が開くようになっていて、開放感の演出に最適なアイテムになっている。
室内空間は余裕たっぷり。前席はもちろん、左右独立でスライド&リクライニングができる後席もゆったりとくつろげる。バッテリー搭載のためフロアがやや高くなっているので、とくに後席に乗り込むと少し高めの位置に座る格好になるが、頭上の余裕は十分。シート自体もクッション感のあるスポーティな形状だ。後席向けの空調の吹き出し口はないが電源コンセントは用意されている。
走りはプロトタイプから熟成
素直でスムーズ、そして静粛さが好印象
メカニズムは先進仕様。プラットフォームは前述のようにBEV専用に新しく開発したHEARTECT-e。軽量構造、高電圧保護、ショートオーバーハングによる広い室内空間を実現するとともに、メインフロア下のメンバーを廃止する工夫で、バッテリー容量を最大化しているのが特徴だ。BEVパワートレーンには、モーターとインバーターを一体化した高効率のe Axleを採用している。
駆動方式は2WDと4WD。BセグメントのBEVで4WDを設定するのは珍しい。ジムニーを筆頭に数々の4WDを手掛けているスズキらしい。4WDモデルの設定は、eビターラの大きなアピールポイントである。
走りは完成度が高い。eビターラのプロトタイプには、すでにクローズドコースで何度かドライブした。今回の公道試乗でどんな新しい発見があるのかと期待していた。ステアリングを握って、確実にリファインされているとわかり、うれしくなった。当初感じた、アクセルペダルをゼロから全開にしたときのタイムラグが格段に小さくなっていたのだ。リニア感は大幅に向上。これなら応答遅れが気になることはない。







