スズキ初のBEVながら
魅力たっぷりに仕上げられている
加速は2WDも4WDも力強い。瞬発力こそいまどきの速さをウリとするBEVには敵わないが、そのスムーズで静粛な味わいと、伸びのよさが気持ちいい。どこまでも走りたくなるキャラクターの持ち主である。
乗り心地もよくなった気がした。最初に乗ったときは4WDのリアの硬さが少し気になった。だが今回は全般的にしなやかになっていた。むしろ2WDのほうが硬めに感じたほどだ。もちろん2WDも乗り心地は良好。適度に引き締まった感覚が心地よかった。
やや操舵力に重さが感じられたステアリングだったが、今回の試乗時には軽くなり、素直な印象が高まっていた。eビターラは、まさにドライバーの意のままに走る。自然で気持ちいのいいドライブフィールが大きな魅力である。BEVだからといって、特別に構えたところはなく、まさに自然体。毎日のパートナーとして最適な味付けだ。ユーザーは、つきあうほどに“いい買い物をした”と実感するのではないだろうか。先進のBEVだからこそ、eビターラのナチュラルな味わいは貴重なものに思えた。
2026年はBEVに対する補助金が増額され、BEVが身近に感じられるようになってきた。eビターラは世界戦略モデルだけあって、スズキ初のBEVながら魅力たっぷりに仕上げられている。なかなか気になる1台である。
(CAR and DRIVER編集部 報告/岡本幸一郎 写真/横田康志朗)








