4月から新生活が始まり、ひとり暮らしを始めた人も多い時期。子どもが、家を出て、「ちゃんと食べているかな」と気になっている親御さんも少なくないでしょう。実際、いざ自炊を始めようと思っても、「何から始めればいいのかわからない」「続けようと思ったのにうまく回らない」という人は多いもの。そこで今回は、令和の自炊バイブルとして版を重ねる『てんきち母ちゃんのはじめての自炊練習帖』(ダイヤモンド社)の著者“てんきち母ちゃん”こと井上かなえさんに、自炊初心者でも無理なく自炊を続けるためのヒントを伺いました。(取材・構成 ダイヤモンド社 書籍編集局 井上敬子)

【ひとり暮らしのコツ(6)】健康でも、節約でもない。「自炊が続く人」がハマる究極の目的とは?Photo: Adobe Stock

自炊の究極の目的とは?

自炊というと、健康のためや節約のため、という話になりがちです。

もちろんそれも大切な目的ですし、実際、結果的にはそうなるのですが、私はもっと個人的な目的、つまり「自分の好きな味で食べるため」という目的があってもいいんじゃないかと思います。

自炊初心者だった娘も数年たった今では、「外で買う手間を考えれば、自分の好きな味で作った方がいい」という感覚が出てきたようです。

つまり、自炊を続けるためにもっとも必要なのは、頑張りや我慢ではなく、「自分の好きな味にできる」という満足感なのかもしれません。

自炊を始めるとき、ついレシピや手順ばかりに意識が向きます。そして料理が苦手な人ほど、「正しい味つけをしなきゃ」と思ってしまいがちです。

でも、最初から万能な味を目指さなくてもいいんですよ。

まずは自分がどんな味つけが好きかを考えてみてください。

「だし醤油のシンプルな味が好き」

「マヨ醤油味が最高にウマい!」

「からし醤油につけると何でもおいしく感じるんだよな」とか。

そういう“自分のベスト”が1つあれば、肉や野菜をレンジでチンしただけのものでもそれで和えれば自分好みのおいしいものができちゃいます。

自分の好きな味が見つかると、それだけで台所に立つ理由が少し増えていきます。

結局のところ、自炊は技術を磨くことばかりではなく、自分の味の好みを知ることでもあるんじゃないかなと思うんですよね。

拙著『はじめての自炊練習帖』にもさまざまな味つけの料理を掲載しています。それを活用したり応用したりしてさらに、自分好みの味を見つけていただきたいですね。

*本記事は、「1週間1500円で毎日おいしい! てんきち母ちゃんの はじめての自炊 練習帖」の著者に、本書の読みどころと自炊のコツをお聞きしたインタビューです。