それによって作られた文化もあるし、誇るべきことだと思うんだけど、同時にそのことで生まれる風習もある。そういうルールとか固定概念みたいなものが自分のライバルかもしれないですね。
他のアーティストさんへのライバル心というのは、偉そうな話じゃなく、全くないんです。僕らは僕らでやるべきことをやっているだけなんで、競争するようなものではないと思っている。だから「Mrs. GREEN APPLE presents『CEREMONY』」というイベントを立ち上げたりもしましたけど》
彼が言う通り、2025年のミセスは「ジャンルという概念」に立ち向かう、新たな試みにも取り組んでいた。6月にKアリーナ横浜で初開催された「CEREMONY」は、「お互いの音楽やカルチャーを称え合い、交わり合う場」として彼らが立ち上げた、新たなエンタテインメントメディア。
出演したのは、Mrs. GREEN APPLEのほか、ATEEZ、日向坂46、HY、LE SSERAFIM、M!LK、My Hair is Bad、the engy、TOMOOの計9組だ。バンド、アイドル、K-POPグループなど、国籍も性別も世代もジャンルもバラバラのラインナップである。
壁を壊すだけではなく
コミュニティ間に橋をかけたい
「ファッションや音楽、カルチャーが融合した、新しいエンタテインメントショー」として開催された「CEREMONY」。
まず印象的だったのは、いわゆる対バンライブやフェスとは全く異なる場の設計だった。開演前にはドレスアップしたアーティストたちが報道陣の集まる「グリーンカーペット」を歩く。客席の最前列には出演アーティストが座る円卓が並び、ミセスの3人を筆頭にこの日の出演陣が他のアーティストのパフォーマンスを堪能している姿がビジョンに映し出される。
ライブの合間にもステージと円卓エリアで出演アーティストのリラックスしたやりとりが繰り広げられた。アーティスト同士の交流が、そのままショーの一部になっていた。客席のファンにとっても、自らの「推し」以外の新しい音楽に出会うきっかけになったはずだ。
5時間半にわたる「CEREMONY」を観終わった帰り道に、ふと考えることがあった。







