YOASOBI Photo:SANKEI
令和を代表するヒット曲となったYOASOBIの「アイドル」。アニメ『推しの子』のオープニングテーマだから売れたと分析されがちだが、そのヒットの裏には緻密な計算と、アジアのポップカルチャーを待ちわびる海外ファンの存在があった。関係者の言葉をもとに、YOASOBI大ブレイクの理由を探る。※本稿は、音楽評論家の柴 那典『ヒットの復権』(中央公論新社)の一部を抜粋・編集したものです。
国境を超えて大ヒットした
YOASOBIの「アイドル」
2023年を象徴するヒット曲がYOASOBIの「アイドル」だ。
ビルボードジャパンの総合ソングチャート「Hot 100」では年間1位を獲得。当時の史上最速となる5週でのストリーミング累計再生1億回を突破し、同チャートで歴代最長となる21週連続の総合1位を獲得するなど、数々の前人未到の記録を打ち立てた。
ヒットは国内だけにとどまらない。米ビルボードが発表するグローバルチャート「Global 200」では日本語曲として当時の歴代最高位となる7位を記録。「Global Excl.U.S.」(アメリカを除くグローバルチャート)では日本語曲初の1位となった。
2023年は日本の音楽シーンにとって「復活」のみならず「進化」の1年となった。J-POPの海外進出が本格的に始まった。その勢いは1曲だけのヒットにとどまらず、日本の音楽カルチャーが世界で着実にファンを掴み、市場を拡大する潮流が加速した。
ビルボードジャパンの総合ソングチャート「Hot 100」の2023年の年間TOP10からもそのことが窺える。
1位 YOASOBI「アイドル」
2位 Official髭男dism「Subtitle」
3位 Vaundy「怪獣の花唄」
4位 米津玄師「KICK BACK」
5位 10-FEET「第ゼロ感」
6位 Ado「新時代(ウタfrom ONE PIECE FILM RED)」
7位 Mrs. GREEN APPLE「ダンスホール」
8位 Tani Yuuki「W/X/Y」
9位 なとり「Overdose」
10位 スピッツ「美しい鰭」







