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ここ数年、物価高騰や人材不足などを背景に企業の高い賃上げが続いている。優秀な人材を獲得するためには、待遇改善が急務であり、企業による賃上げ競争の様相を呈している。そこで、ダイヤモンド編集部では、統計の専門家の協力の下、恒例となっている「3年後の予測年収」を刷新し、将来の年収を大胆予想。特集『【26年版】3年後の予測年収ランキング!全31業種1200社「賃上げ」有望企業はどこだ』の#18では、ゲーム・アパレル・その他製造業界の予測年収を独自に推計し、全45社のランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
ゲーム・アパレル…年収は上がる?
予測年収ランキング
ヒット作の有無で業績動向が大きく左右されるのがゲーム業界の特徴だ。
例えば、任天堂の2026年3月期の純利益は、「Nintendo Switch 2」のヒットにより前期から大幅増となる3500億円の見込みだ(会社予想)。それでも、「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」の大ヒットや「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の公開などで過去最高益をたたき出した24年3月期の純利益4906億円と比較すると物足りない。
任天堂の場合、半導体の高騰がコストの圧迫要因になるとの見方が足元の株安にも影響している。今後の業績も決して楽観視はできない。
そんなゲーム業界だが、各社の将来の年収はどうなっているだろうか。ダイヤモンド編集部では、恒例となっている「3年後予測年収」の最新版を作成した。統計の専門家の協力の下、25年3月期までの実績値から、3年後となる27年4月~28年3月期の年収を大胆予想した。
具体的には、年収が業績などに連動することを前提に、各社の公表資料を用いて重回帰分析による予測モデルを作成、アナリストによる業績予想のコンセンサスデータを当てはめて試算を行った。なお、業績予想は25年12月時点のデータに基づく。より詳しくは次ページを参照してほしい。
今回は、ゲーム業界に加えて、アパレル業界やパチンコ機器、楽器といった製造業を加えた、ゲーム・アパレル・その他製造業界の45社をランキングにした。
業績の“水物”さとは裏腹に、ゲーム業界はここ数年で積極的な賃上げに動いてきた。カプコンは、25年4月入社の初任給を従来から6万5000円引き上げ、30万円に増額した。また、コーエーテクモホールディングスは23年6月時点で8期連続となるベースアップを実施。併せて、大卒初任給を30万5000円に引き上げた。人材獲得競争の激化が待遇アップを引き起こしており、ゲーム業界の上位企業は“高年収”企業といって差し支えない。
任天堂、バンダイナムコホールディングス、カプコン、コーエーテクモホールディングス、スクウェア・エニックス・ホールディングス、コナミグループ、マーベラス、SANKYO、平和、セガサミーホールディングス、円谷フィールズホールディングス、TSIホールディングス、ワールド、ゴールドウイン、アシックス、ミズノ、ヤマハ、ローランド……各社の3年後の年収はどれくらい増えるのか、あるいは減るのか。一挙に見ていこう。







