オープンAIのサラ・フライアーCFOPHOTO: NIKKI RITCHER FOR WSJ
米オープンAIは先ごろ、新規ユーザー数と売上高に関する自社の目標を達成できなかった。こうしたつまずきにより、一部の経営陣の間では、データセンターへの巨額の投資を継続できるかどうかについて懸念が高まっている。
事情に詳しい複数の関係者によると、サラ・フライアー最高財務責任者(CFO)は他の経営陣に対し、売上高の伸びが十分でなければ、将来のコンピューティング契約の支払いができなくなるのではないかと懸念していると伝えたという。
また、取締役会のメンバーもここ数カ月、同社のデータセンター契約をより詳しく精査しており、事業が減速しているにもかかわらず、サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)がさらなるコンピューティング能力の確保に動いていることに疑問を呈しているという。
こうした支出に対する厳しい監視は、年内に実施される可能性がある新規株式公開(IPO)を前に、かつては無限とも思えたアルトマン氏の野心を制約しつつある。関係者によれば、フライアー氏をはじめとする幹部はコスト管理と経営規律の強化を図っており、その過程でCEOと対立することもあるという。
アルトマン氏とフライアー氏は連名の声明で、「私たちは、可能な限り多くのコンピューティングリソースを購入し、毎日共に懸命に取り組むという点で完全に意見が一致している」と説明。2人が対立しているとか、新たなコンピューティングリソースの確保に消極的になっているといった見方は「ばかげている」と一蹴した。
オープンAIのサム・アルトマンCEOPHOTO: CLARA MOKRI FOR WSJ
アルトマン氏は長年にわたり、コンピューティング能力の不足がオープンAIの成長を阻む最大の要因だと主張し、できる限り多くのデータセンター容量を確保しようとしてきた。昨年は次々と契約を結び、オープンAIに将来的な支出として約6000億ドルの負担を負わせるとともに、テクノロジー業界全体の成功の多くをオープンAIのそれと結びつけた。







