次に30代をみると、インドネシア、マレーシア、タイでは4回以上も転職している人が2割を超えている。インドネシアにおいては、3回転職組も含めると5割近くにもなる。ただし、注意したいのが、同時に転職未経験者も3割前後いるということだ。皆が転職を繰り返しているわけではないのだ。

 また、20代で転職未経験者が多かった日本、韓国男性、アメリカ男性の数値が、30代になると随分、他国に近づいている。転職未経験者の割合でみると、男性は高い順に以下のようになる。

アメリカ>韓国>ベトナム>中国・日本>インド>タイ>インドネシア>マレーシア

 一方、女性では以下の順だ。

インド>中国>ベトナム>韓国>マレーシア>タイ>日本

 なんと、日本の女性が男女あわせたなかで、もっとも転職経験者の割合が高いのである。

 このようにして詳細をみると、日本人の転職経験率は30代では決して低くないことがわかった。ただし、転職経験者の転職回数が少ないことに特徴があり、これが、先ほどみた「転職回数の平均」指標で、日本人があまり転職しないように見える要因となっている。

日本人には少ない
初職で3年以内に辞める人

 採用からどれくらいで辞めてしまうのか。初職における就業継続期間を比較してみたい。

 長期的な結果を得るために、30代のデータに限定する。図表3をみると、多くの国において、転職経験者のうちのほとんどが3年未満に転職している。次に、カッコ内に示した、転職経験者に占める3年未満転職者の割合で比較すると、日本が5割強であるのに比べ、韓国(女性)、インドネシア(女性)とマレーシア(男性)では8割前後、他の国についても7割弱から7割半ばと高い。一方、日本では、3年以上勤務してから辞める人の割合が他と比べて高いのである。