貸し手には医師などエリートも
事件が表面化しづらいワケ

 これら2つの事件を含めて、ひととき融資の特徴として次の5点が挙げられる。

1.困っている女性に対して優位に立ちたいと考えている。

2.不特定多数の女性と性交渉を持つことへの執着心が強い。

3.インターネット(SNS、掲示板)を介した接触の後、個人の連絡先(LINEやSignalなど)へ誘導し、融資条件について交渉する。

4.融資交渉にあたり女性の裸の画像や動画などを取得し、性交渉に応じない場合や返済を滞った場合にそれらをネット上で公開することを条件とする。

5.融資条件や悪質な回収を巡るトラブルから女性が警察に相談することで、はじめて事件が発覚する。つまり、貸し手である男は犯罪歴のない一般的な属性の男性であることが多い(医師などエリート職も少なくない)。

 ひととき融資の調査を進めると、通常の個人間融資の事件に比べて、警察が被害届を受理して捜査を開始しても不起訴となる割合が高い。そればかりか、被害届を提出した女性が逆に売春防止法違反で逮捕される可能性も否定できない。

 後編では、不起訴となったひととき融資の悪質な実例を紹介する。

>>後編『被害者の女性が逮捕されるリスクも…新手のヤミ金「ひととき融資」が罰しづらいワケ』を読む