部下に「ノンデリ」と思われる
上司のNGな話し方3選
こうした傾向をもとに、Z世代に使うと関係を損ねかねない言葉の例を土井氏に尋ねた。大別すると下記の通りだ。
「あとは任せた」
→具体性がなく、不安を生む
「君って○○な性格だよね」
→内面への踏み込みと受け取られる
「まだ若手なんだから」
→上から目線と受け止められる
→具体性がなく、不安を生む
「君って○○な性格だよね」
→内面への踏み込みと受け取られる
「まだ若手なんだから」
→上から目線と受け止められる
前述したように、同僚がいる前で評価することも「ノンデリ」になる。
一方で部下に伝わりやすいのは、丁寧で細やかなアドバイスだ。
「経済成長を見込めない時代を生きるZ世代にとって、現状を受け入れた方が楽に暮らせます。若い人の言葉を使えば、いまの時代は『努力のコスパ』が下がってきています。そのため上昇志向を持つことが現実的な判断ではなくなっています。
目標に掲げるものも具体的に想像できる範囲内で設定します。目的地がはっきりと見えているので、そこに最短で向かおうとする傾向があります。それがコスパの重視です。そのため、上司から具体性のない適当な指示をされることが苦手です」
その一方、不安定な社会を生きているZ世代は、個人を守る手段としてキャリアアップやスキル習得に前向きだ。
「注意する際も、言い方さえ配慮すれば成長を促すトリガーになり得ます。自分のキャリアに結びつくと思えば、積極的に取り組みます。『この経験は3年後にこう活きる』など、将来の自分の姿が想像できるように、具体的に伝えることがポイントです」
社会構造から生じた「ノンデリ」は、Z世代とコミュニケーションをとる上でのひとつの指標となり得る。ネガティブな指摘も、伝え方次第。「配慮」を払うだけで、相手の受け止め方も大きく変わるはずだ。
社会学者、土井隆義氏
<識者プロフィール>
名前:土井隆義
肩書:関西外国語大学英語国際学部教授
略歴:1960年山口県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退。筑波大学人文社会系教授を経て現職。社会学を専攻。博士(人間科学)。著書に『「宿命」を生きる若者たち』、『つながりを煽られる子どもたち』、『キャラ化する/される子どもたち』、『「個性」を煽られる子どもたち』(いずれも岩波ブックレット)、『友だち地獄』(ちくま新書)などがある。
名前:土井隆義
肩書:関西外国語大学英語国際学部教授
略歴:1960年山口県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退。筑波大学人文社会系教授を経て現職。社会学を専攻。博士(人間科学)。著書に『「宿命」を生きる若者たち』、『つながりを煽られる子どもたち』、『キャラ化する/される子どもたち』、『「個性」を煽られる子どもたち』(いずれも岩波ブックレット)、『友だち地獄』(ちくま新書)などがある。







