山本由伸 Photo:SANKEI
名門ロサンゼルス・ドジャースのマウンドでも強烈な存在感を放ち、いまや「世界のエース」と称される存在にまで上り詰めた山本由伸。そんな山本と、監督として、また解説者としてさまざまな角度から向き合い、その力を見続けてきたのが、元メジャーリーガーの井口資仁だ。井口の目から見る、山本のこれからとは……?※本稿は、牧秀悟、工藤公康、井口資仁、五十嵐亮太、金子千尋、西村徳文、高山郁夫、入来祐作、星野伸之、能見篤史、増井浩俊、矢田修 ほかの『証言 山本由伸』(宝島社)の一部を抜粋・編集したものです。
想像をはるかに超える
脅威の「体力おばけ」ぶり
2017年に現役を引退した井口資仁は、翌年、ロッテの監督に就任。22年までの井口の監督のキャリアはそのまま山本由伸の成長曲線と合致する。とくに最後の数年間は投手のタイトルを独占するほどの無双状態が続いており、監督として本当に頭を悩ませることとなる。
同書より転載
「まぁ、オリックスに勝てないことには優勝も遠のきますからね。ただ、山本を攻略するのは本当に難しい。山本が先発のときは、試合前の全体ミーティングで策を練るわけですけど、最初はもうとにかく粘れ、と。粘って粘って球数を稼げば、打ち崩すことはできなくても、彼をマウンドから降ろすことができるだろう、と考えたんです。
ところがそれは通用しませんでした。25年のポストシーズンで見せたフル回転の活躍を見ればわかるように、彼はとにかく『体力おばけ』なんですよ。どんなに粘ろうと、彼には意味がなかった。100球投げようが、それこそ150球投げようがケロっとしているんです(苦笑)。
結局、この策ではマウンドから引きずり降ろすことができなかった。」







