ライブドア株は発行株式総数が多いから流動性には問題がなく、直前期の決算も申し分のないものである。じゅうぶんな銀行預金もあるし、事業の継続性にも問題はない。仮に違法行為を犯していたとしても、投資家のことを考えれば、突然の上場廃止というのはおかしすぎる。

「宇宙事業」の夢も
いっぺんにつぶされた

 僕は経営責任を取り、社長を辞任した。後任は捜査令状に名前が載っていなかった人の中から選んだ。

「ライブドアを世界一大きな会社にする」という僕の夢は、いっぺんにつぶされた。その先にある「宇宙事業」についても、とても口にできる雰囲気ではなかった。

 その頃の僕らは新聞を情報源にしていた。自分たちのことなのに、身に覚えがないせいで、なぜこんなに騒がれているのかがわからなかったのだ。

 被疑事実は、「証券取締法違反」★☆★☆★「証券取引法違反」ではないか、版元様へ要確認★☆★☆★(風説の流布、偽計取引)。

 金融子会社ライブドアファイナンスを介し、ライブドアが実質的に支配していた投資ファンド名義で、すでに買収していた「マネーライフ社」の企業価値を、ライブドアファイナンス社員が過大に評価した。その過大評価で、ライブドアマーケティングとの株式交換比率を決めてしまったこと、事前に買収していたのにもかかわらず、それを公表しなかったこと。これらが罪にあたるという。申し訳ないが、僕自身、これらの言い分が今もってまったく理解できていない。

 さらに、もう1つある。

「ライブドアマーケティングが2004年の第3四半期に、実態は3200万円の経常損失、2100万円の当期純損失が出ていたにもかかわらず、消費者金融会社『ロイヤル信販』や出会い系サイトを運営する『キューズネット』に対する架空売上を計上し、前年中間期以来の黒字化への転換を果たしている」などと虚偽の事実を公表したことが「風説の流布」にあたるという。

 僕らに違法行為をした覚えはない。でも、その後の展開の早かったこと!

 強制捜査から1週間後の1月23日。携帯電話に検察から連絡が入った。