じっくり計画を立てたのに、死角から雑事が舞い込み、気づけばスケジュールは崩壊。休みを潰して対応に追われる……なぜいつもこうなるのか? そんな悩みに答えるのが書籍『世界の一流が休むためにやっていること』(朝日新聞出版)だ。著者は外資系IT企業で日本オフィスを経て、現在は米国本社でプロダクト・マネージャーとして働く福原たまねぎさん。同書から、一流たちの計画の立て方について、抜粋して紹介する。(ダイヤモンド社書籍編集局)

世界の一流が必ずやっている計画の立て方Photo: Adobe Stock

確実な予定を立てるためには?

世界の一流が必ずやっている計画の立て方『世界の一流が休むためにやっていること』(朝日新聞出版)

計画を立てる上で難しいのは、「作業時間の正確な見積もり」じゃないだろうか。

見積もりで最も大事なのは、「詳しい人の意見を聞く」ことだ。3ヶ月、あるいは1年かかるプロジェクトを自分だけで組み立てようとすると、必ず抜けている視点が出てくる。

だからこそ、過去に似たプロジェクトをやったことがある人に直接聞いたり、過去のプロジェクト記録を漁(あさ)ったりする。これだけで見積もりの正確性は劇的に高まる

実際、ぼくらは計画を立てるミーティングに、経験者のプロダクト・マネージャーやエンジニアを「ゲスト」としてガンガン招く。経験者たちが陥ったトラブル、それへの対処法などを教えてもらうことができるからだ。

そのたびに「じゃあこのタスクも計画に入れよう」「このタスクはもっと時間が必要そうだ」と気づくことができる。地味だが、このフィードバックが一番効く。

会社の「玄人」にうまく聞く方法

ただ、経験者を招くとはいえ、長く会社にいる“玄人”ほど、そういった助言を頼みにくいということもあるかもしれない。教えるのも楽ではないし、自分が得た知見は自分の手元に置いておきたい、という人もいるかもしれない。

そういうときは「会社全体にとってのメリット」を明確にしてお願いするのが有効だ。たとえば、

「教えていただくことで、後で顧客に迷惑をかける可能性をなくしたいんです」
「いただいた知見を資料にまとめて、今後の新人教育に活かしたいと思っていて」

こんな風に伝えると協力してもらいやすい。肝心なのは、教えるコストに見合うリターンを示すこと。つまり「あなたの知見は会社全体に喜ばれる」ということを示すことだ。

優秀なエンジニアやプロダクト・マネージャーほど、こういった「教えてもらう力」が高いように見える。それは彼らが、人を巻き込む技術を駆使しているからだと思う。

※本記事は書籍『世界の一流が休むためにやっていること』(朝日新聞出版)からの抜粋記事です。(記事の内容は個人の意見であり、所属会社・団体を代表するものではありません)