学校の授業で学ぶ歴史には、偉人たちの輝かしい功績や「すごい」エピソードが数多く登場します。しかし、どんな人物にもそれだけでは語れない一面があります。歴史をひもとくと、「すごい」人の中にも、思わず目を疑うような「やばい」行動や選択が、数多く記録されているのです。
そんな「すごい」と「やばい」の両面から、日本史の人物のリアルな姿に迫るのが『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』。今回取り上げるのは、戦国の乱世で武将としての武勇と、和歌や茶の湯に通じた深い教養をあわせ持っていた細川藤孝です。
Photo: Adobe Stock
教養が高すぎて人を見下す
教養深い知識人だった細川藤孝は、教養のない人を小馬鹿にする冷笑系の和歌を詠んでいます。
もののふの 知らぬは恥ぞ 馬茶の湯
恥より外に 恥はなきもの
(武士が馬と茶の湯を知らないのは恥ですよね。これ以上の赤っ恥はないですよね~笑)
恥より外に 恥はなきもの
(武士が馬と茶の湯を知らないのは恥ですよね。これ以上の赤っ恥はないですよね~笑)
歌 連歌 乱舞 茶の湯を嫌う人
そだちのほどを 知られこそすれ
(和歌や連歌、乱舞、茶の湯をきらう人って、お育ちが知れますよね~笑)
そだちのほどを 知られこそすれ
(和歌や連歌、乱舞、茶の湯をきらう人って、お育ちが知れますよね~笑)
こんな上から目線の態度をとっていたら、ほかの武将にシメられそうですよね。
鯉をまな板ごとまっぷたつ
でも、じつは藤孝はムキムキマッチョ系文化人。
15才のときから数々の敵の首を討ち、城を落とし、暴れ牛が突進してくれば素手で角をつかんで止めたほどの剛腕の持ち主だったので、シメられませんでした。
あるとき、藤孝が料理の腕を披露する場で、だれかが藤孝に恥をかかせるため、鯉の中に箸をこっそり入れたことがあります。
包丁を入れても何かが邪魔をして鯉が切れないことに気づいたかれは、腰に差していた日本刀をぬくや、まな板ごと鯉をまっぷたつに切断!
優雅なふりして猛者ってる藤孝に犯人はびびり、周りの人たちも何も言えなかったことでしょう。
イラスト:和田ラヂヲ(『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』より)
(本原稿は『東大教授がおしえる 超!やばい日本史』からの抜粋です)









