例えば、高市事務所にディスられたという小泉防衛相も、自民党総裁戦時に広報班長だった牧島かれん元デジタル相が、ニコニコ動画で好意的なコメントを書き込むよう関係者にメールで依頼している。「ドブ板選挙」では候補者の街頭演説で「頑張れ!」と叫んだり派手に拍手をするサクラを仕込むのが常識だが、それをネット上でもやっているだけなのだ。
そう聞くと「そういう汚い手を使うから自民は信用できない」と怒る人がいるが、報道対策アドバイザーとして活動してきた中では、野党も似たり寄ったりの事をしているのを、実際にこの目で見ている。もっと言ってしまうと、「反権力」という免罪符があるからか、野党の裏工作もかなりエグい印象だ。
例えば、よくあるのはゴリゴリに政党の関係者なのに「市民」という一般有権者を装って、メディアに登場して政府与党の批判を煽るパターンだ。
わかりやすいのは、辺野古沖転覆事故で亡くなった17歳の遺族に未だに謝罪をせず批判を浴びている「ヘリ基地反対協議会」だろう。マスコミが「市民団体」と報じるので、地元住民の集まりかと勘違いしている人も多いだろうが、実はこの団体には日本共産党の地方組織が関わっている。亡くなった船長も、共産党と連帯して平和運動を続けてきたキリスト教系の牧師で、県外から抗議のためにわざわざやってきた方である(産経新聞 4月5日)。
野党議員は高市陣営の「中傷ショート動画」疑惑に対して「民主主義を揺るがす大問題だ」と大騒ぎをしているけれど、「じゃあ皆さんはこれまで一度たりとも、支援者や勝手連(※)を使って、政府や選挙区の対抗馬の悪評を流したりしたことはないんですか?」と問い詰めたくなるほど、目クソ鼻クソを笑う的な話なのだ。
また、昭和の怪文書をAI動画に置き換えた程度の古典的プロパガンダで、民主主義うんぬんと大騒ぎをしている日本の「平和ボケ」には一抹の不安がよぎってしまう。







