会議に出ることが仕事になり、考える時間も現場を見る余裕も失っていませんか。報告だけの会議、上司の独演会、目的不明の定例を削れば、もっと仕事ができるようになります。
SNSでビジネススキルについて情報発信を行い、総フォロワー数が37万人を超え、『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった、誰でも「しごでき」になれる令和リーダーの基本を本記事で紹介します。

仕事ができる人は「会議で話しましょう」と言わない。では、どうする?

会議は「30分」で終わらせる

かつての私は、会議という名の「魔物」に時間を食い尽くされていました。

牛乳配達事業のマネジメント、SNS運用、新規事業の立ち上げ、財務周りの確認など、多岐にわたる事業を抱えるなかで、毎月10以上の定例会議に出席し、合計で「毎週約20時間」もの時間を会議室で消費していました。

私だけではありません。各事業の責任者も同様に会議に縛られていた結果、何が起きたか。

現場で活動する時間がなくなり、考える余力がなくなり、部下をフォローする余裕もなくなる。

そしてトラブルが起き、また会議が増える。まさに「負のループ」でした。

上司の多くが同じではないでしょうか。

部下との会議、自分の上司との会議、他部署との調整会議で、気づけば「会議に出ること」が仕事になり、本来やるべき「思考」や「顧客対応」がおろそかになり、疲弊してしまうのです。

そこで私は、組織の会議のあり方を根本から変えるべく、3つの改革を行いました。

①「報告」と「独演会」を全廃する

まず行ったのが、徹底的な断捨離です。以下の3つの会議を廃止しました。

・「ただの共有会議」:
数字の実績報告など、読めばわかるものはすべてチャットで済ませる。

・「上司の独演会」:
上司が90%以上話している会議。それは会議ではなく「演説」です。動画を送れば済みます。

・「目的不明の会議」:
「とりあえず集まろう」という定例会や臨時の会議。目的が即答できない会議は即刻廃止し、開催すら禁止しました。

②必要な会議は「30分」で強制終了する

次に、どうしても必要な会議については、「すべて30分以内」に設計しました。

「パーキンソンの法則」をご存じでしょうか?

「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」という法則です。

1時間の枠を取れば、人は無意識に1時間を使おうとします。本題が15分で終わっても、残りの45分を無駄話や枝葉の議論で埋めてしまうのです。

しかし、「30分一本勝負」と決めると、空気は一変します。

全員が事前に準備せざるを得なくなり、無駄話をしている暇がなくなります。

結果、密度が濃くなり、意思決定のスピードが劇的に上がりました。

③空いた時間で、月に1回「自慢する会議」を開催する

ここまで徹底して効率化すると、一つだけ弊害が生まれます。

それは、上司と部下、あるいは部下同士の人間的な接点がなくなり、組織がただの「機能集団」になってしまうことです。

そこで、空いた時間を使って月に1回だけ、あえて非効率な「自慢する会議」を開催することにしました。おいしいお弁当を用意し、みんなで談笑しながら、以下の3点を行います。

・会社や上司が今考えていることの共有:
 上司が今考えていることや、会社の未来像を直接伝える。

・相互の理解:
 普段接点のないメンバー同士が対話し、お互いの「今」を知る。

・この1ヶ月の「自慢」タイム:
 自分のここ1ヶ月の活動や成果を、堂々と自慢する。

この「自慢タイム」こそが、この会議の核心です。

普段の業務連絡では「できたこと」よりも「課題」や「次にやること」に目が向きがちです。

しかし、この場だけは違います。「お客様にこんな言葉をもらいました!」「こんな工夫をして効率化しました!」と部下が自分の成果を発表し、全員で「すごいね!」と拍手します。

オンラインやチャットという便利機能が広がれば広がるほど、「感情の共有」と「賞賛」が薄れていきます。だからこそ、最も手間のかかる対面で行う価値があるのです。

普段はドライに効率化しつつも、月に一度はウェットに自慢し合う。このメリハリこそが、生産性とチームの絆を両立させる、唯一の解だと私は信じています。

(本記事は、書籍『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』から一部を抜粋・編集し作成しました)