ドジャース・山本由伸選手 Photo:JIJI
40歳を過ぎて、若い頃のように頑張れなくなった……。そんな悩みを抱えるビジネスパーソンも多いはず。しかし、一流アスリートの動きを見ていると、彼らも常に100%の力を出しているわけではない。齋藤孝とphaが、力まずに結果を出す「脱力の極意」を語り合った。※本稿は、教育学者の齋藤 孝、作家のpha『あらゆる悩みは東洋思想で解決するかも』(徳間書店)の一部を抜粋・編集したものです。
調子が悪い日のプレーでも
要所を抑える山本由伸
齋藤孝(以下、齋藤):オンオフが激しい生き方は、20代とか30代までは集中力で乗り切れます。しかし徹夜で乗り切るという荒技はいつまでも通用しません。40代ぐらいになると、徹夜するとかえってダメージが大きすぎて仕事が滞る、というのは、誰でも覚えがあるでしょう。
pha:若い頃は作業をすると過剰に集中しすぎて、そのあと反動でグッタリする、というのを繰り返してたんですが、今はもうそういうやり方がしんどくなって、全力を出さずにずっと70%くらいの力でダラダラとやるほうが結果的にいいのかなと思うようになりました。
齋藤:野球を観ていても、一流のピッチャーというのは、「悪い日には、悪い日なりのピッチングで危機を脱した」というような言い回しを解説者がします。調子が悪くても、それなりのピッチングで応えるというのがプロのあるべき仕事のこなし方です。
仕事って本来、負担を最低限にして最大のパフォーマンスを出せるように、進めるべきではないでしょうか。だから私自身は「体調不良で仕事ができない」ってことがありません。そもそも体調不良っていうものが存在しないというのが私の自分限定の持論です。なぜなら「仕事ができる程度の体調不良」なら、仕事は悪い時なりにできる。つまり、要所要所さえ締めればいいという考え方です。







