対話の結果として「転職」を選んでも
それは裏切りではない
対話をしてみると、あなたの価値観を尊重してくれたり、意外な点を高く評価していたり、双方のニーズを満たす解決策が見つかったりするかもしれません。そして、仕事への熱意を失い、静かな退職を始めた動機が間違っていたと気づくこともあるでしょう。
『ボスマネジメント 「成果を出している人」が上司と話していること』(難波 猛 著、アスコム、税別1700円)拡大画像表示
Great Place To Work Institute Japan が行った「静かな退職に関する調査2024年」によると、静かな退職を実施している人の71%は「働き始めてから選択した」と回答しており、元から「静かな退職」目的で就職している人は極めて少数派です。何かのきっかけで掛け違ったボタンを掛け直すチャンスになるかもしれません。
仮に対話した結果、Win-Win の着地点が見いだせず、異動や転職、独立を選択することになっても、その行為を「裏切り」と言われる時代でもありません。
もったいないのは、あなたの思いを伝えられないまま、上司もその思いを聴くことなく、お互いの不満と不信が増幅して破綻していく関係です。
現実的に、周囲から「必要最低限の業務もできていない」「それなのに改善や成長の意欲も見られない」と思われながら定年まで数十年を働き続けることは、精神的にも物理的にも困難です。その状態が続けば、自分や周囲もストレスが溜まるし、予期せぬ「黒字リストラ」の対象になる確率も高まります。
「静かな働き方」を穏やかに続けられる人と、途中で困難に追い込まれる人の違いは、上司や周囲とちゃんと対話しているかどうかにあります。







